第208回 トヨタ ハイラックスサーフ(絶版・最終型) 【おいしい中古車】
2012/02/10
■ピックアップから進化を遂げた都会派SUV
中古車は、新しいモデルが登場すると、それまでのモデルは相場が下がります。生産が終わったモデルに関しても、一部を除けば同様です。今回は、1990年代に人気を博したトヨタのSUV、ハイラックスサーフの最終モデルをご紹介したいと思います。ハイラックスサーフは、ピックアップトラックをベースにしたクロスカントリー色の強いモデルでした。しかし、最終モデルは都会的なスタイルと快適性を高めたインテリアで、クロカンというよりは、都会派SUVといった性格に変わっています。
エクステリアは、力強さとスタイリッシュさを兼備。初代から受け継ぐ独自の軽快なイメージに、都会的で洗練されたスポーティ感を付与している(左右)
開発のテーマに掲げられたのは「スタイリッシュSUV」。スポーティかつパワフルな印象を与える内外装をより洗練させ、居住性を向上させるとともに、さまざまな使い方に幅広く対応する車に仕上げられています。
居住性の向上は数字を見れば明らかで、一世代前のモデルに対して室内長で45mm、室内幅で120mmも拡大。前席と後席のヒップポイント間も28mm広くなっています。これらにより快適性が大幅に高まり、大人5人がゆったりとくつろげる空間を実現しています。
また、ラゲージルームの機能面も見逃せないポイントです。上下2段で使えるダブルデッキとなっているため、荷物のサイズに合わせ、スペースを無駄にすることなく積載することができます。また、リアピラーの内側に装着されたリアサイドビューミラーは、バック時などに周囲の状況が確認できる優れモノです。
デビュー当初のエンジンは、いずれもV6で、2.7L、3.4Lガソリンのほか、3Lディーゼルターボの3種類をラインナップ。その後2005年7月のマイナーチェンジで、3.4Lが4Lエンジンに変更となっています。また、ミッションは基本的に4ATですが、4Lモデルにのみ5ATが搭載されています。
インテリアは高級感とスポーティ感を演出(左) 居住性がアップし、より快適な車内を実現した(中) エンジンはいずれもV6で、3種類をラインナップする(右)
■絶版となり100万円以下の中古車も登場
さて、絶版となってから2年半が経つハイラックスサーフですが、いよいよ100万円以下の中古車も登場してきました。最安値の中古車は、走行距離こそ14万kmですが、修復歴なしの2.7SSR-Xで、価格は89.2万円です。100万円以下となると、どうしても走行距離は10万kmオーバーになってしまうのですが、大事なのは距離ではなくしっかりメンテナンスされていたかどうかです。それを距離だけで判断してしまうのはもったいないというものです。どうせなら、メンテナンスノートを見てこれまでの整備履歴を確認したいものです。
マメに整備されている上での多走行なら、過剰に心配する必要はないかもしれません。それで価格が安いなら、確実にオトクですよね。安くいいものを手に入れたいなら、やはりお店に問い合わせる、または足を運ぶといった自分で動くことも大切です。そういう意味では、都会派SUVとして生まれ変わったハイラックスサーフは、興味深い中古車が多く流通しているので、ぜひ狙ってみてください!
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第208回 トヨタ ハイラックスサーフ(絶版・最終型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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