メガーヌベースの3列シートミニバン

ミニバン天国・日本! と呼ばれて久しいですが、何もミニバンを作っているのは日本メーカーや、本家のアメリカメーカーだけではありません。特にルノーは、欧州初のミニバンと呼ばれるエスパスをはじめ、さまざまなモデルを世に出してきました。今回はメガーヌをベースとしたルノーの7人乗りミニバン、グランセニックをご紹介します。

日本に導入されたのは2005年の9月。新車時の価格はベースグレードが279万8250円、パノラミック電動ガラスサンルーフを備えた上級グレードは309万150円でした。本国では5人乗りのセニックも販売されていましたが、ミニバン天国の日本へは3列シートを備えるグランセニックのみが導入されています。
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エンジンは133psを発揮する2Lの直4で、4ATが組み合わされます。力強いユニットとは言えませんが、7人乗車+大荷物という状況でない限りは十分なパワーを発揮。メガーヌベースだけに取り回しは悪くありませんが、全幅が1810mmと少々ワイドなので、細い道路では運転に細心の注意が必要です。

3列目シートは大人が十分に乗れるサイズですが、長時間の移動の場合は足元が少々窮屈かもしれません。2列目、3列目はそれぞれ分割して折りたたむことができ、特に3列目は床下に収納が可能という、日本車に匹敵するパッケージングの良さです。 2列目も、3席ともスライド、リクライニング、折りたたみ、取り外しが可能です。

乗り心地はフランス車らしいマイルドさをもっています。シートバックテーブルやカップホルダーのほか、グローブボックスは保温&保冷機能付きと、ミニバンらしい装備品も。ハンドルはテレスコ&ピック調節が可能で、床下には収納スペースが隠されています。
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12月21日時点でカーセンサーnetに掲載されているグランセニックは4台。価格は129.8万~198万円です。走行距離は2万km台、4万km台がそれぞれ2台ずつ。グラスルーフ付きモデルが3台と多数派なのは、開放感を求める人にとっては朗報といえるでしょう。

ありふれた車には乗りたくないけれど、家庭の都合でどうしてもミニバンを選ばなければならない方に、グランセニックはオススメの一台です。フランス車独特の乗り味は、必ずやあなたへ非日常への扉を開いてくれることでしょう。気になった方は下の検索窓に「グランセニック」と入力して、検索してみてください。


Text/渡瀬基樹