TRDが手がけたターボを搭載したホットハッチ

トヨタのホームページ内にあるティーザーサイトで、すでに12月に新型が登場することが明らかにされているヴィッツ。まだ詳細な内容はわかりませんが、超定番の人気コンパクトカーだけに気になるところです。しかし現行型の2代目、そして旧型の初代だって、その中身には定評があります。今回は初代ヴィッツのかっ飛びモデル「RSターボ」をご紹介します。

1999年1月のデビューから遅れること4年。2003年に、ヴィッツのスポーツグレードである「RS」をベースとして、RSターボは発売されました。エンジンはTRD(トヨタレーシングディベロップメント)が開発したターボチャージャーキットを、RSの1.5Lエンジンに搭載。最高出力は150ps/6400rpm、最大トルクは20.0kg-m/4800rpmを発揮します。
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新車時の車両本体価格は3ドアモデルが179.8万円、5ドアモデルが185万円。ベースモデルの49万円アップと、国産コンパクトカーとしてはいいお値段。発売はトヨタ車のカスタマイズなどを行うトヨタモデリスタインターナショナルが担当していました。トランスミッションは硬派に5MTのみ、使用燃料はハイオクガソリンです。

ベース車から変更・追加された専用部品は多岐にわたります。クーリングダクト、ECU、インタークーラー&パイピング、オイルクーラー、ラジエター、サスペンションキット、クラッチカバー、フロントエンブレムなどなど。さらにスパルコやレカロ製のバケットシートやスポーツサスペンションキットなど、オプション装備も豊富に揃えられています。

ターボパワーでベース車より40psアップしただけあって、かなりのハイパワー。いわゆる「どっかんターボ」とは違い、過給器によるトルクも違和感は少なめ。もちろん、市街地でも十分に対応できるような乗り心地にはなっていますが、完全なスポーツマシンだけに、公道でのスポーティ走行よりもサーキットのほうがお似合いかもしれません。
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11月10日の時点でカーセンサーnetに掲載されているヴィッツ RSターボの台数はわずか4台。価格は55万~72.8万円と、新車価格に比べればずいぶん安くなっていますが、走行距離はすべて8万kmオーバーとなっています。まさに即買いしなければもう手に入らないかもしれない、待ったなしの状態と言えるでしょう。

2代目、そして12月にも登場予定の3代目と並んでも、フルチューンで武装された初代RSターボは決して見劣りしないはず。これから向かう寒い季節に熱い走りを楽しみたいのならば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。興味をもった方は下の検索窓に「ヴィッツ RSターボ」と入力して検索してみて下さい。


Text/渡瀬基樹