悪路走破性+高級感+スポーティの欲張りクロカン

1980年代に大流行した、オフロードを駆け抜けるタフなイメージのクロスカントリー車は、21世紀に入ってオンロード性能を重視したSUVにどんどんと取って代わられるようになりました。今回はダカールラリーなどにも参戦した本格派のクロスカントリーモデル、日産テラノレグラスの中からスターファイアをピックアップしてみます。

三菱パジェロやトヨタランドクルーザーのライバル的存在だった日産テラノ。テラノのタフなイメージや悪路走破性能はそのままに、高級感のある内外装が施され、海外ではインフィニティQX4として発売された上級派生車種がテラノレグラス、それをエアロパーツなどでさらにスポーティ仕様にしたのがスターファイアです。
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登場したのは1996年8月。テラノレグラスのデビュー時から生産終了まで、一貫してラインナップされました。前期型は3.3Lのガソリンエンジンモデルと3.2Lのディーゼルターボモデル(いずれも電子制御トルクスプリット式の4WD)が、後期型はさらにFRモデルを追加設定。ミッションはいずれも4ATです。

スターファイアならではの特徴として、まず全身にまとったエアロパーツが挙げられるでしょう。専用のフロントエアロバンパー、サイドステッププロテクター、リアサイドプロテクターの3点は、ロボット的なメカっぽさを演出。さらにフォグランプやボディサイドストライプ、オプションでフジツボ製のマフラーも設定されています。

足元には専用のローハイトサスペンションやブラッドレーの専用ホイールを装着。内装も豪華仕様で、3本スポークの木目&本革巻きコンビのステアリングに本革巻きのシフトノブ、ホワイトメーターやスエード調専用シートとドアトリムが装備されています。オーディオも6スピーカーを備え、大迫力の音響が楽しめます。
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本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている中古車は7台。このうちディーゼルターボが5台で39万~69万円。ガソリンエンジンは57万~115万円となっています。ディーゼルエンジンはほとんどが10万km以上かそれに近い中古車。多少値が張っても、5万km前後の中古車が多いガソリン仕様のほうがお得感は高そうです。

テラノのタフなイメージに、レグラスの高級感、そしてスターファイアのスポーティさと、3つの要素が詰まったお得感の高いモデルです。おとなしいSUV全盛の時代だからこそ、こんなド迫力の車を選ぶのも面白いのではないでしょうか。興味をもった方は下の検索窓に「テラノレグラス スターファイア」と入力して検索してみてください。


Text/渡瀬基樹