第132回 トヨタ MR2 Tバールーフ【見つけたら即買い!?】
2010/09/01
■オープンカー感覚が味わえるライトなミッドシップスポーツ
国産スポーツカーが次々と姿を消す時代にあって、「2シーター」「ミッドシップ」「リトラクタブルライト」「ライトウェイト」といったキーワードもあまり使われなくなりつつあります。しかし、中古車ならば話は別。今回は、スポーツカーがまだまだ元気だった時代の寵児といえる一台、2代目トヨタMR2(SW20型)のTバールーフ仕様をご紹介します。デビューは1989年。以降1999年の生産終了まで、実に10年の長きに渡ってラインナップされました。トヨタ車としては異例のロングセールスと言えるでしょう。Tバールーフは初代MR2にも設定されていた、いわばMR2の「定番」。2代目にもほぼ全グレードで設定されていました。新車時価格はノーマル比14万円高の196万円~となっています。
Tバールーフは文字どおり、ルーフがTバーになっているセミオープンモデルです。タルガトップの変形で、真ん中にバーが入っているため、その形状からTバーと呼ばれるようになりました。天井のガラスルーフを取り外すことで気軽にオープンエアを楽しむことができる、1台2役のモデルです。
「ミッドシップ・ランナバウト・2シーター」の略称であるMR2は典型的な軽量スポーツカーですが、2代目はカローラ/スプリンターベースから、ワンランク上のセリカ/コロナ/カリーナベースとなっています。そのため、上級仕様は2Lの直4ターボエンジンを搭載。前期型は最高出力が225ps、1993年11月以降の後期型(III~V型)はなんと245psに達しています。
パワフルなエンジンだけに、Tバールーフの剛性アップは徹底されています。車重を30kg増にとどめ、全高は20mm低くされました。ただし車体のねじれにより、Tバー周辺で雨漏りが発生することが多いようです。対策はいろいろな方法があるようですが、プロはさまざまな知識をもっていますので、購入時に販売店の方に相談してみてください。
原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されていたMR2 Tバールーフの中古車台数は19台。1台のみ、走行距離が4100kmという極上品(178万円)がありますが、他は9.9万~79.9万円とお買い得。価格は走行距離にほぼ比例しており、10万kmのラインは30万円あたりにあるようです。修復歴車が4台と案外少ないのはうれしいところ。
まさに猛暑だった2010年の夏ですが、これから車を購入して納車される頃にはさすがに涼しくなっているはず。気持ち良い秋風を感じながら、MR2でドライブを楽しんでみては? 気になった方は下の検索窓に「MR2 Tバールーフ」と入力してみてください。初代(AW11)型にもTバーの設定がありますので、そちらも注目ですよ!
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第132回 トヨタ MR2 Tバールーフ【見つけたら即買い!?】/旬ネタ
あわせて読みたい
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
トヨタ スープラ(A90型)生産終了の発表に絶望した人に贈る「代わりコレ、新車在庫がなくなったときに備えてどうですか?」5選
【海外試乗】新型 フェラーリ 296 スペチアーレ|こだわったのはドライビングファン! エレガントさを残したハイブリッドスーパースポーツの高性能モデル
今絶対乗っておくべき「マルチシリンダー・大排気量・自然吸気」のMTという絶滅寸前モデル5選!!
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選
【神秘を巡る1500km旅】ルノー アルカナ、出雲へ行く
【試乗】BMW M2クーペ(2代目)|乗りこなす「腕」を必要とする希少価値のあるMTモデル
R34スカイラインGT-Rの中古車価格2500万円に絶望した人に贈る「1/3以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
トヨタ MR2(SW20型)は意外と運転しやすい? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが“エスダブ”に試乗&ミッドシップ車の魅力を語る 【カーセンサー中谷塾】#2
マツダ RX-7(FD3S)の中古車価格約500万円超えに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選