新車の国産コンパクトカーの予算があれば十分

日産マーチがフルモデルチェンジして、コンパクトカー市場が再び熱くなってきました。新車価格が安く設定されていることもあり、かなり人気を得ているようです。でも中古車市場を見渡してみれば、似たような価格帯で面白い選択肢がゴロゴロしています。コストパフォーマンスの高さ、所有する喜びなどを加味して選びました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位はミニコンバーチブル(旧型)。BMW傘下に収まって誕生した新生ミニです。現代技術を盛り込み、オリジナル・ミニのデザインを復刻させた逸品。チキチキマシンのような硬めの足回りは、オリジナル・ミニのテイストを驚くほど忠実に再現しています。旧型ではありますが、パッと見ではフツーの人にはわかりません。コンパクトで、4名乗車できて、オープンエアを満喫できます! 100万円台後半で高値安定している中古車相場が、ちょっと残念。


第9位はマツダデミオ(現行)。トヨタや日産のコンパクトカーに比べると販売力の差からなのか、デミオを見かける頻度は少ないかもしれません。しかし、車自体はライバルにまったく引けをとりません。旧型に比べてマイナス100kgを実現させていて、1.3Lモデルは車重1トンを切っています。これは凄いことです。しかも1.3Lモデルの燃費は23km/Lを達成。ハイブリッドカーじゃなくたって、立派にエコです。現行モデルなのに新車時の半分ほどから狙えます。


第8位はフォルクスワーゲンポロ(旧型)。新しくなるたびにボディサイズが大きくなって、より高級志向に進化するゴルフが開けた穴を埋めるようなモデルです。日本人よりも体格の良いドイツ人の平均値で開発されていますから、日本では十分すぎるサイズです。前期型なら50万円以下でも十分狙えます。あらゆるものが必要最低限に抑えられていますが、不満もないでしょう。操作系は国産車ほど軽くありませんが、ドッシリ感をもたらします。高速走行も得意です。


第7位は日産キューブ(現行)。コンパクトなボディですが、“箱”デザインと背の高さが車内に広さをもたらしています。と同時に、最近では少なくなった箱デザインが、今になってウケもいいようです。リアゲートはガッツリ開きますし、シートアレンジも多彩なので、乗用車でありながら1BOX車ほど実用的に感じるかもしれません。と同時に、程良い凝縮感もあって自分の部屋のような感覚をもたらします。現行モデルですけど新車時の約半分です。


第6位はメルセデス・ベンツAクラス(現行)。旧型がポップな雰囲気を前面に押し出していたのに比べ、現行モデルはより落ち着きを感じさせるデザインになりました。室内の質感も相当高まっていて、単なるコンパクトカーではないと主張しているかのようです。高い安全性に加え、ほどほどに快適な走りを実現しています。中古車相場を見て驚いたのですが、現行モデルなのに100万円以下で狙えます。コンパクトカーで差別化を図りたい人には、オススメです。

Report / 古賀 貴司