第135回 マツダ ファミリアS-ワゴン(絶版) 【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
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2010/07/02
■コンパクトとステーションワゴンのいいとこどり!
取り回しの良いコンパクトカーがいいんだけど、本音を言うと、コンパクトではちょっと狭いと思っている、そんな人にオススメしたいのが、マツダのファミリアS-ワゴンです。登場から10年以上たっていることもありますが、今や50万円どころか、ひと桁万円で売られている中古車もあるんです。マツダのファミリアS-ワゴンが登場したのは、1998年6月のこと。W杯南アフリカ大会では、残念がら日本代表は敗退してしまいましたが、日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランス大会の時にデビューした車です。
↑エクステリアは、内側に倒したDピラーや大きく張り出したフェンダーアーチライン、ワイドトレッドにより、力強く、安定感のある造形となっている(左右)
ファミリアS-ワゴンを一言で説明するなら、コンパクトカーとステーションワゴンを足して2で割った車です。コンパクトカーとしてはちょっと大きいけど、ステーションワゴンとしては小さめ、言い換えれば、コンパクトカーの取り回しの良さと、ステーションワゴンの広さ、その両方をあわせもった車と言えます。最近のステーションワゴンは、どれもボディが拡大傾向にあり、3ナンバーサイズは当たり前です。しかし、ファミリアS-ワゴンの全幅は1695mmと、5ナンバーサイズ。全長も4200mmと扱いやすいサイズなんです。それでいて、ラゲージルームもキッチリ確保されているので、コンパクトカーに比べ、人も荷物もゆとりたっぷり。しかも、使い勝手の面でも今の車に負けていないんです。
後席ひとつとっても、160mmのシートスライド機構のほか、左右独立リクライニング、5:5分割可倒、ダブルフォールディングなどの機能まで備わっています。また、豊富な収納スペースも今では当たり前ですが、ファミリアS-ワゴンには、A4サイズの物を収納できる大容量のグローブボックスをはじめ、インパネアンダースペース、サイドポケット、カップホルダーなども備わり、明らかに劣っているようなところはないのです。
↑古さを感じさせないインパネ回り(左) 後席は前席に比べヒップポイントが高くなっているため、視界も良好(中) 床下にはサブトランクボックスを装備(右)
■修復歴なし、走行6.3万kmの中古車がたったの5万円!
パワートレインは、エンジンが直4の1.5L、1.8L、2Lの3種類、ミッションは4ATまたは5MTとなっています。10・15モード燃費は14.6km/L(1.5LのFF、4AT車)と、お世辞にも燃費が良いとは言えませんが、それを補って余りあるほど車両価格が安いんです。例えば、走行6.3万kmで修復歴なしの1.5R、これの車両価格はゴマンエンです、ゴマンエン。多走行車や修復歴車ならわかりますが、まだまだたっぷり走れそうな一台ですからね、驚きもひとしおです。
燃費ばかりに注目される方も多いようですが、燃費はあくまで維持費の節約につながるもの。そもそもの車両価格が高くてはその意味も薄れてしまいます。そこで車両価格の安いこのファミリアS-ワゴン、かなり狙い目だと思うのですが、いかがでしょうか?
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