第123回 メルセデス・ベンツ E320 CDI アバンギャルド【見つけたら即買い!?】

■欧州で大人気のディーゼルエンジン搭載セダン＆ワゴン

日本では黒煙をモクモクとまき散らすイメージの強いディーゼルエンジン。しかし、欧州ではエコな車として定評があり、ガソリン車よりもメジャーな存在である国も珍しくありません。今回は、世界有数の厳しさである日本のディーゼル規制をクリアしたディーゼル車、メルセデス・ベンツ E320 CDI アバンギャルドをご紹介します。

一般的にディーゼル車はガソリン車に比べ、燃費やCO2の排出量が約3割少ないといわれています。一方、光化学スモッグの原因となるNOxや黒煙がより多く排出されるという欠陥がありました。しかし、近年の技術開発によってこれらをガソリン車並みに抑えることができるようになり、欧州では身近な存在になったわけです。
しかし、E320 CDIの魅力はエコや低燃費といった部分だけではありません。まずディーゼル車ならではの厚いトルク。ガソリン車よりもはるかに低回転域でスムーズな発進ができます。とはいってもEクラスですから、決してガチャついた印象はありません。高速道路の合流ではキックダウンしなくても本線に入っていくことができるでしょう。

一方で、高回転のエンジンフィールはガソリン車に軍配が上がります。最大トルクが55.1kg-m/1600～2400rpmと、低回転域の不足がない分、3LのV6ディーゼルターボエンジンは特性上、高回転域でなめらかに気持ち良く回すことはできません。そういった感覚を好む人は、ガソリン車やハイブリッドカーを選択したほうがいいかもしれません。

ディーゼル特有の振動や音は、かなり抑えられています。ガソリン車と全く同じというレベルには達していませんが、振動はよほど繊細な人でなければ違いに気づかないでしょうし、エンジン音はちょっと別種類の低い音なのですが、オーディオやエアコンを切らなければ気づくこともないレベルに抑えられています。さすがはEクラスです。
新車時価格がセダンで840万円、ワゴンで877.8万円と極めて高額だったE320 CDIですが、本稿執筆時点で掲載されている30台のうち、最安値はセダンの298万円。なんと500万円以上も値下がりしています。ワゴンは417万円が最安値ですが、それでも新車時の半額以下。ポテンシャルを考えると、かなり割安といえるでしょう。

エコな車に興味はあるけど、ハイブリッドは定番すぎてつまらないと感じている方。往年のディーゼル車のイメージを引きずっている人に「これがディーゼル？」と驚かせてみたい方。いろいろな人に、E320 CDIは向いています。興味をもったあなたは、下の検索窓に「E320 CDI」と入力してみてください。

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