三菱 デリカD:5(現行型)≪モデル概要&購入アドバイス編≫
カテゴリー: クルマ
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2009/10/21
使い勝手の良さと力強い走破性
ミニバンとSUVの美点を併せ持つ一台
モデル概要
もともと、商用ワンボックスとして誕生したデリカ。しかし、クロスカントリー4WD並みの悪路走破性を与えた2代目デリカ スターワゴン4WDが人気となって以来、「デリカ」といえば4WDモデルという図式が出来上がった。5世代目となるD:5は、プラットフォームを同社のSUV、アウトランダーと共用し、悪路走破性の高さを継承。世界一過酷なパリ・ダカールラリーの’07年大会では、サポートカーとして完走した実績をもつ。
一方で、FFモデルにベーシックなルックスのC2や、エアロパーツを装着した“ローデスト”を用意するなど、街乗りユーザーのニーズを満たすモデルもラインナップされている。
メカニズム
2.4L直4DOHC+CVTのみの組み合わせ
D:5のラインナップは非常にシンプルだ。エンジンとトランスミッションは1種類のみ。駆動方式はFFと4WDだが、サスペンションの構造は共通となる。エンジンは2.4L直4DOHCで、バランサーシャフトを備えており、低振動かつ滑らか。レギュラーガソリン仕様ながら、10.5という高い圧縮比で低燃費を実現する。内外装
力強さを感じさせる直線的なスタイル
宇宙船のようだった4代目から一転し、かつてのスターワゴンを思い出させる直線基調デザインに回帰。大径タイヤと大きな地上高をもつ4WDモデルは、唯一無二のワイルドなイメージだ。大きな三角窓はデザイン上のアクセントだけでなく、死角の低減にも貢献。フロントフェンダーは樹脂製で、多少の変形なら復元する。
全グレードとも3列シートを装備しており、2列目がベンチ式となる8人乗りと、独立シートの7人乗りを用意。3列目シートは十分なサイズで、大人の使用にも堪えるものだ。シート生地にはフッ素樹脂加工が施してあり、水だけでなく油も弾き、汚れが染み込みにくくなっている。
ドライブフィール
安定感のある乗り味。不安なく運転可能
D:5の乗り味は、ひと言で言えば欧州車的。操舵力は国産車としては大きめで、直進性は良好だ。コーナリング時に不安を覚えるようなロールをしないのは、無理して全幅を5ナンバーサイズにこだわらなかったおかげ。乗り心地は適度に引き締まっているが、55扁平タイヤの硬さ感も、ガッチリしたボディがうまく遮断している。
変速比の幅が大きいCVTが、エンジン効率の良い領域を上手に使ってくれるため、パワー不足を感じる場面は少ない。高速道路を制限速度で巡航すれば低回転が維持されるため、走行騒音が抑えられるだけでなく、低燃費にも貢献。上手に走れば12km/L台の燃費を出すことも可能だ。
購入アドバイス
狙い目グレード
流通量が多いHDDナビ搭載グレード
デビュー時となる2007年式は流通量が最も多く、2008年式以降に比べて低い価格帯から揃っている。予算をできるだけ抑えたい人は、ここから探してみよう。全年式を通してオススメなのは、GナビパッケージやC2 Gナビパッケージ、ローデストGナビパッケージ。これらはHDDナビだけでなく、本革巻きステアリング&シフトノブや助手席側電動スライドドアなど、充実した装備が魅力だ。流通量も割と多く揃っているので、まず最初にチェックしよう。購入時チェックポイント
ルーフや下回りなどもしっかり確認
4WDモデルはボディに木の枝で擦った細かなキズがないか、下回りを擦っていないか、ホイールにキズがないかなど、未舗装路で使われた可能性を考慮してチェックを。また、ファミリーカーとして使われていることも多いので、小さな子供やペットが乗せられていたケースも考えられる。2列目、3列目シートは特に、食べこぼしや動物の毛などが残っていないかを、座面と背もたれの隙間まで細かく確認してみよう。ラゲージのヘタリ具合もチェック。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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