トヨタ マークXジオ VS ホンダ オデッセイ PART7:ライフスタイルにピッタリなのはどっち?
2008/02/07
PART7 ライフスタイルにピッタリなのはどっち?
トヨタ マークXジオ
ホンダ オデッセイ
ゆとりを味わいたいが生活感があるのはイヤならジオ
マークXジオは、ユニークなコンセプトが特徴のクルマ。試乗した上で言うと、乗り味(サスペンションの設定や、より説得力のあるなめらかさ、静粛性の高さ)がより洗練されたらなお良いな・・・とは実感する。が、3列目はあくまで臨時の席と位置づけ、前2列を4人で贅沢に使う発想はアリだ。とくに2列目は、1000円払って贅沢さが味わえるJALのクラスJシート以上のお得感、快適性の高さがある。
なので、普通のセダンよりも居住空間とゆとりを感じたい、けれどミニバン的な生活感にあふれたムードはイヤという人にはふさわしい。ただしグレードの選択は注意が必要で、今回のロケ車でもあった240Gは18インチタイヤが標準で、乗り味をややスポイルしている。
そこで快適性と装備レベル(ディスチャージヘッドランプ、自動防眩ミラーなどが標準装備になる)とのバランスをとるなら240Fが妥当(240FはXシーターではなく7人乗り)。動力性能ではもちろん3.5Lのゆとりは大きいが、 2.4Lでもスムーズな走りは約束してくれる。
オデッセイは家族がいても俊敏な走りを手に入れたい人向け
一方のオデッセイは、ミニバンでもスポーツセダンのような俊敏な走りを味わっていたいすべてのドライバーに。今回の試乗でも確認できたが、ルックスもスペックもスポーティなアブソルートでなくても、ミニバンとしては群を抜いたシャープな足回りが手に入る。なので、今回の試乗車でもあった「L」グレードなどは、オデッセイらしさが存分に味わえるグレードの一つ。ただし、フル乗車時に、場合によってもっとパワーが欲しい・・・と思う場面もなくはなかった。そこで、動力性能にもこだわるなら200psエンジンが搭載されるアブソルート(Lは160ps)なら納得がいくのでは。いずれにしても、次期モデルの登場がそう遠くないモデルではあるが、“熟成極まった最終型”であることは確かだ。
今回のまとめ
同じクラスでも性格は大きく異なる両車。自分の嗜好を考えればどちらを選ぶかで迷うことは少ないはず。ただしグレード選びは慎重に。装備はもちろん、走りの性格の違いも考えて選ぼう。可能ならいくつかのグレードを試乗してから選びたいところ。2台の物件・相場・カタログ情報
【トヨタ マークXジオを探す】【トヨタ マークXジオの相場情報を見る】
【トヨタ マークXジオのカタログを見る】
【ホンダ オデッセイを探す】
【ホンダ オデッセイの相場情報を見る】
【ホンダ オデッセイのカタログを見る】
次回予告
撮影に同行したスタッフ4名での座談会を開催!
撮影に同行したスタッフ4名での座談会を開催!
今回のテスト車両
■トヨタマークXジオ
- ・テスト車両
- 240G(2WD)
286.0万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4695×1785×1550
- ・ホイールベース(mm)
- 2780
- ・車両重量(kg)
- 1570
- ・最小回転半径(m)
- 5.7
- ・乗車定員(人)
- 6
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 2362
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 120(163)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 222(22.6)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 60L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 12.8
- ・タイヤサイズ
- 225/45R18
■ホンダオデッセイ
- ・テスト車両
- L(2WD)
300.3万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4770×1800×1550
- ・ホイールベース(mm)
- 2830
- ・車両重量(kg)
- 1660
- ・最小回転半径(m)
- 5.4
- ・乗車定員(人)
- 7
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 2354
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 118(160)/5500
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 218(22.2)/4500
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 65L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 12.2
- ・タイヤサイズ
- 215/60R16
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
トヨタ マークXジオ VS ホンダ オデッセイ PART7:ライフスタイルにピッタリなのはどっち?/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品