Report/古賀 貴司

女性や老夫婦でもクーペが似合う!

クーペは2人乗りモデルもあれば、4人乗りモデルもあります。実用面でセダンにやや劣るとはいえ、まったく実用性がないわけでもありません。一般的に車で移動する場合、1人ないしは2人というケースのほうが多いくらいですし。ドア2枚がもたらすカーデザインへの“非日常"は、絶対に味わっておくべき快楽の一つです。気になる車は中古車物件やカタログをチェックしてみてください。

第5位はポルシェ911(旧型)。中古車で300万円台という価格を高いとみるか、安いとみるかで随分印象は異なるかもしれません。新車時は1000万円クラスですから、3分の1と考えれば破格な相場です。デビューから10年が過ぎた今でも、スポーツカーとしての“ポジション"、そして性能も健在。デートカーとして女性ウケは、目立ちすぎてしまうフェラーリよりも勝っています。子供が小さければファミリィカーとしてもオシャレ。いざとなれば2台体制もアリ。踏み出すべき一歩です。

第4位は日産フェアレディZ(旧々型)。日本でクーペが元気だった頃、これほどまでに美しい車が生まれていたんですね。国産メーカーの皆さん、改めて頑張って!ヘッドライトがランボルギーニ・ディアブロの後期モデルと共通、なんて話も面白いです。程度の良い物件は、そろそろ少なくなっています。チューニングするもよし、キレイな状態で乗り続けるもよし。女性が乗っていると「こだわり」を感じるし、老夫婦が乗っていると「優雅さ」を感じさせてくれます。

第3位はホンダインテグラタイプR(絶版)。ホンダの「タイプR」はBMWでいえば「M」、M・ベンツでいえば「AMG」のようなもの。10台のなかではお世辞にも美しいとは呼べないクーペかもしれません。しかし、走りはほぼダントツの性能を有しています。なんと言っても、ホンダの技術陣がこだわり抜いて作られていますから。そんな車が100万円台で狙えるのは、世界広しといえども日本くらい。MTでガッツンガッツン走る女性、見てみたいものです。

第2位はマツダRX-7(絶版)。パフォーマンスもさることながら、ルックスも良かったRX-7。最近のカーデザインは曲線と直線の融合が流行っていますが、RX-7は曲線重視です。滑らかなボディラインが、とにかく美しい。そして昨今見かけなくなったリトラクタブルヘッドライトは、懐かしさを感じさせてくれます。軽量化へのこだわりは、トランク内のジャッキ(アルミ製!:生産時期によってスチール製もある)にすら現れています。定年退職後の夫婦に似合うかな。

第1位はトヨタスープラ(絶版)。日本車が世界で受け入れられたのは、絶大な信頼性と経済性が理由でした。中でもスープラは、そのパフォーマンスで世界に日本車の素晴らしさを伝えました。映画「ワイルドスピード」に登場してからじゃないでしょうか、日本車のパフォーマンスへの注目が集まったのは。改めて見ると結構、スパルタンでカッコ良く見えます。男臭い感じすら漂いますが、あえて女性に乗ってほしいなぁと思うのは担当者だけでしょうか?

フォトコレクション

写真:第5位:ポルシェ911

第5位:ポルシェ911(旧型)

写真:第4位:日産フェアレディZ

第4位:日産フェアレディZ(旧々型)

写真:第3位:インテグラタイプR

第3位:ホンダインテグラタイプR(絶版)

写真:第2位:マツダRX-7

第2位:マツダRX-7(絶版)

写真:第1位:トヨタスープラ

第1位:トヨタスープラ(絶版)