ホンダ フィット VS トヨタ ヴィッツ PART2:取り回し性能対決
2008/02/19
PART2 取り回し性能対決
ホンダ フィット
トヨタ ヴィッツ
フィットはやや大きめのコンパクトカーだが扱いやすい
休日の込んだスーパーマーケット。次から次へと並んだ車が入ってくる駐車場では、他車へ迷惑をかけないためにも、できるだけ短時間で駐車はサッと済ませたいものだ。そういうときに、コンパクトカーは本当に助かる。ナリが小さい分、気兼ねなく車を誘導できるからだ。別の言い方をすれば、コンパクトカーなのに扱いにくいようではNG。その意味で今回の2車は合格といえる。
とくに感心したのは、フィットの扱いやすさ。ヴィッツに比べ全長が115mmも長いものの、縦列、車庫入れともに、取り回しに臆することがまったくない。その要因となっているのは、全方位ともとにかく視界が広いこと。サイドウインドウは、軽いウエッジながらベルトラインが低く目視できる範囲が広いし、左サイドミラーの視野も調節せずに走行中のアングルに固定したままでも、天地方向が大きく見えていい。
またフィットはリアビューカメラも見やすい。カメラ自体はオフセットした位置に装着され、黄色のガイドラインもステアリング操作に連動しない固定式だが、視野が自然なので、車の動きとの連携がさせやすい。後車との距離も30cmほどまで無理なく寄せられた。
ヴィッツも取り回しやすいがアクセルワークがややシビア
一方のヴィッツは、(いつも指摘することなのだが)サイドウインドウの“ウエッジ”がキツいのが少々気になるところ。ただしベルトラインはウエッジの前側が当然ながら低く、相対的に運転席の着座位置が高いので、視界が広くとれるのが助かる。またボディ全長が短いため、車両感覚はつかみやすい。またスカットル(フロントガラスの下端とインパネが接する場所)が高めながら、前述のとおりの着座位置の高さが視界を補ってもいる。
ただし難点は、低回転でトルクがややか細いエンジンということもあり、アクセルをグイと踏むと車がピクッ!と飛び出しやすいこと、独特のゲートパターンのシフトが、前進&リバースの操作の繰り返しでやや面倒なこと、など。
今回のまとめ
まず前提としてどちらもコンパクトで扱いやすい。スーパーマーケットやファミレスの駐車場で困る場面は少ないはず。ただし走行性能対決でも述べたヴィッツのやや踏み込み気味になるアクセルには慣れが必要だろう。2台の物件・相場・カタログ情報
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今回のテスト車両
■ホンダ フィット
- ・テスト車両
- 1.3L(2WD)
134.4万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3900×1695×1525
- ・ホイールベース(mm)
- 2500
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1339
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 73(100)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 127(13.0)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 21.5
- ・タイヤサイズ
- 175/65R14
■トヨタ ヴィッツ
- ・テスト車両
- 1.3U(2WD)
140.7万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3785×1695×1520
- ・ホイールベース(mm)
- 2460
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1296
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 64(87)/5500
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 116(11.8)/4500
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 19.6
- ・タイヤサイズ
- 185/60R15
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ホンダ フィット VS トヨタ ヴィッツ PART2:取り回し性能対決/旬ネタ
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