THE!対決

PART3 積載性対決

Report/編集部 Photo/尾形和美
スバル フォレスター
スバル フォレスター ラゲージ|THE!対決 スバル フォレスター ラゲージ(後席両側可倒時)|THE!対決
↑横方向への広さがあるフォレスターの荷室。後席を荷室から1アクションで格納できるのも楽でいい。ゲートを開けた時の高さはかなりあり、背の低い女性では閉めるのにやや苦労しそう。※数値は編集部実測
スバル フォレスター ラゲージ 段ボール積載|THE!対決 スバル フォレスター ラゲージ(後席両側可倒時) 段ボール積載|THE!対決 スバル フォレスター フォールディングスイッチ/シートアレンジ|THE!対決 スバル フォレスター リアゲート|THE!対決
日産 エクストレイル
日産 エクストレイル ラゲージ|THE!対決 日産 エクストレイル ラゲージ(後席両側可倒時)|THE!対決
↑汚れたものを積んだ後に丸洗いできるように、エクストレイルの荷室は全体が樹脂でできている。後席を畳んだ後にはリクライニング角度調整用の鉄板が出てきてしまう。かさばる荷物を積む時にはやや邪魔になるかも。※数値は編集部実測
日産 エクストレイル ラゲージ 段ボール積載|THE!対決 日産 エクストレイル ラゲージ(後席両側可倒時) 段ボール積載|THE!対決 日産 エクストレイル ダブルフォールディング|THE!対決 日産 エクストレイル リアゲート|THE!対決

フォレスターはスノボを荷室に横積みできるほどの広さ

SUVの大きな魅力の一つにたくさんの荷物を積んでフィールドに飛び出して行けることがある。実際には年に数えるほどしかそのような使い方をしないとしても「行きたいと思えばいつでも行ける!」ということが大事。それだけに積載性能はかなり気になるはずだ。

両車のリアゲートを開けた時の第一印象は「とにかく広い!」。特に荷室入口からの奥行きはかなりあり、後席を倒さなくてもかなりの荷物が積める。テストでは毎回一辺32cmの立方体段ボールを積んでいるが、リアシートを倒さなくても軽く6個を飲み込むほどだ。特にエクストレイルは、もう少しで段ボールを縦に3列積めるくらいの余裕がある。

編集部計測は入口部分の数値を表記しているのでやや小さく感じてしまうかもしれないが、横方向の余裕も十分。これだけの広さがあればレジャーはもちろん、街乗りの場面でも荷物が積めなくて困るということはほとんどないはず。

どちらも後席は6:4分割式になっていて、もちろん倒すことで巨大な荷室空間が生まれる。エクストレイルには後部座席センターにトランクスルー機能が付いているので、後席を倒さなくても細長い物を積むことができる。公式HPのデータによると、大人4人が乗ったままスノーボードを4枚積めるそうだ。キャリアを付けてなくても大切なボードを室内積みしてゲレンデへ直行できるというのはボーダーにとってはこの上なくうれしいこと。

フォレスターはスノーボードを荷室内に横積みできるサイズを確保。また後席を倒すと同時に助手席をフルフラットにすることで、長尺物を積めるようになる。

荷室を丸洗いするという考え方が斬新なエクストレイル

広い荷室をもつ両車だが、その使い勝手には考え方の違いがある。それが顕著に表れているのは後席の畳み方だろう。フォレスターは背もたれ上部に付いたレバーのほか、荷室にあるボタンを押せば一発で後席を格納できる。「ギリギリ荷物を積めるかと思ったけれど、やっぱり後席を倒さないと無理か・・・」というようなシーンではこのお手軽さは重宝するはずだ。

一方のエクストレイルはまず後席の座面を持ち上げ、その後背もたれを倒すというというダブルフォールディング方式。しかも背もたれを外す際はヘッドレストを外さなければならない。大変な作業ではないが、1アクションでOKなフォレスターと比べるとどうしても面倒に感じてしまう。さらにここから前に起こした座面を外して荷室のサイズを拡大するという芸当があるのだが、面倒だし外した座面の置き場にも困ってしまう。

荷室の材質はフォレスターが一般的なカーペット状のものなのに対し、エクストレイルは樹脂製のものを採用。これは汚れても取り外して丸洗いできるという優れものだ。レジャーに出かけるとイヤでも濡れたものや汚れたものを積む機会が増えてしまう。そんなときに汚れないよう気をつけなくてもいいというのはうれしい限り。

ただし荷物の出し入れのときに引きずってしまうとキズが目立ってしまう(試乗車の荷室にもかなりキズがついていた)。だがここはガンガン使う道具だと割り切りたい。
今回のまとめ
アウトドアレジャーを快適に楽しもうとすればするほど持って行く荷物は増えるもの。この2台はそんなわがままにも十分応えてくれるだけの荷室の広さがある。使い勝手もそれぞれ一長一短といった感じ。この勝負は両車引き分けとしたい。
今回のテスト車両
スバル フォレスター フロント|THE!対決
スバル フォレスター リア|THE!対決
スバル フォレスター インパネ|THE!対決
■スバルフォレスター
・テスト車両
2.0 XT(4WD)
257.25万円
・駆動方式
4WD
・トランスミッション
4AT
・全長×全幅×全高
(mm)
4560×1780×1675
・ホイールベース(mm)
2615
・車両重量(kg)
1480
・最小回転半径(m)
5.3
・乗車定員(人)
5
・エンジン種類
水平対向4ターボ
・総排気量(cc)
1994
・最高出力
[kW(ps)rpm]
169(230)/5600
・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
319(32.5)/4000
・使用燃料
無鉛プレミアム
・燃料タンク容量
60L
・10・15モード燃費
(km/L)
13.0
・タイヤサイズ
225/50R17

日産 エクストレイル フロント|THE!対決
日産 エクストレイル リア|THE!対決
日産 エクストレイル インパネ|THE!対決
■日産エクストレイル
・テスト車両
25S(4WD)
230.1万円
・駆動方式
4WD
・トランスミッション
CVT
・全長×全幅×全高
(mm)
4590×1785×1685
・ホイールベース(mm)
2630
・車両重量(kg)
1530
・最小回転半径(m)
5.3
・乗車定員(人)
5
・エンジン種類
直4DOHC
・総排気量(cc)
2488
・最高出力
[kW(ps)rpm]
125(170)/6000
・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
230(23.5)/4400
・使用燃料
無鉛レギュラー
・燃料タンク容量
65L
・10・15モード燃費
(km/L)
11.6
・タイヤサイズ
215/65R16