ライバル車比較 THE!対決

第3回目は、両者の居住性や使い勝手を徹底比較。
前回の走行性能編では互角だった両者。
今回は白黒ハッキリつけることができるのか!?

ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン 居住性&使い勝手

スバル レガシィツーリングワゴン 縦列駐車|ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン 車庫入れ|ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン 見切り|ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン ラゲージ容量|ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン 乗り降り|ライバル車比較 THE!対決

スバル レガシィツーリングワゴン 居住性|ライバル車比較 THE!対決

主要諸元のグレード:2.5i Sパッケージ
サイズ
[mm]
ミッション エンジン種類 最高出力
[ps]
最大トルク
[kg-m]
10・15モード燃費
(km/L)
4775×1780×1535 CVT 水平対向4気筒SOHC 170 23.4 13.2

前後、上下ともにゆとりの室内空間

BR型新型レガシィのBP型に対する違いは、室内に乗り込むと、さらにヒシヒシと実感する。まるでミニバンのような、ゆとりのある空間に変容したからだ。

前席では、Aピラーが寝すぎていず、天井までの空間もたっぷり。さらにセンターコンソールのカップホルダーが横並び(従来はタンデムだった)にされたほどで、左右席間隔も30mmの拡大。運転席の座面をやや高めにセットすれば、まさにミニバンのような見晴らしのいいポジションもとれる。

後席はさらにゆとりが増大。ドア自体の開口部が広くなり、窓もCピラーが後方に移り視界が開けた。頭上はこれまでもワゴンボディならハイルーフ状で空間を確保していたが、新型では一層広大に。足元のゆとりも、スライド機能付きのミニバンの2列目にも遜色がないほど。データで見ると室内長は、先代+350mm!! 何をか言わんやである。

ラゲージスペースも容量が+61Lとなったが、バックドアを開けると開口部左右形状が先代は内側に傾いていたが新型では真っすぐに立ち上がる形状に改められ、カサばった状態の荷物も、空間を無駄にせず積載できるようになった。

取り回しは、ボディサイズの差で先代までのほうが扱いやすかったのは事実だが、車庫入れ、縦列駐車とも拡大分の影響は深刻…というわけではない。フードもキャラクターラインが目安になる。ただリアビューカメラは車の中央ではなく左寄りにセットされているため、車庫入れなど画像を優先して実行すると、車がやや左寄りに収まる。

ホンダ アコードツアラー 居住性&使い勝手

ホンダ アコードツアラー 縦列駐車|ライバル車比較 THE!対決

ホンダ アコードツアラー  車庫入れ|ライバル車比較 THE!対決

ホンダ アコードツアラー バックモニター|ライバル車比較 THE!対決

ホンダ アコードツアラー ラゲージ容量|ライバル車比較 THE!対決

ホンダ アコードツアラー 乗り降り|ライバル車比較 THE!対決

ホンダ アコードツアラー 居住性|ライバル車比較 THE!対決

主要諸元のグレード:24TL
サイズ
[mm]
ミッション エンジン種類 最高出力
[ps]
最大トルク
[kg-m]
10・15モード燃費
(km/L)
4750×1840×1470 5AT 直4DOHC 206 23.7 11.4

適度なタイトさが心地よい上質な空間

レガシィのパッケージングがミニバン風なのとは対照的で、アコードに乗り替えるとタイトな室内が印象的。ただし決して狭苦しいのではなく、クーペのようだ…と好意的に解釈できるのは、スタイリッシュで上質な作りがいい空気感を醸し出しているからか。運転席はAピラーが傾斜しており、ステアリングも立ち気味なので、ポジションを低くし、手足を伸ばし気味に座りたくなるほど。

一方で後席は、足元の余裕ではレガシィに一歩譲る。けれど頭上は天井に丸みをもたせ、案外と空間を稼いでいるし、サイズの十分なシートにゆったりと身を任せるような着座姿勢は、スポーティなサルーンの後席のようだ。センターアームレストにクリックが付き、水平(または好みの角度)に固定できれば、使用時の快適性がさらに増しそう。

ラゲージスペースはさすがに欲張った容量ではない。が、サイドトリム部のフタに隠れた内部もカーペットでトリムされていたり、合板と思われる床板がしっかりしていたり、合金製のフック類はメッキ、ステンレスのシルカバー付き、床下ポケットも十分な容量…と、質感、作り込みの丁寧さは満足感が高い。

車庫入れ、縦列駐車のやりやすさも、問題なしといったところ。バックドアガラスは内側からは四角ではなく“楕円”に見えるが、視界への影響はほとんどなし。縦列駐車時、シフトをリバースにすると左サイドミラーの鏡面が下を向いてくれるのはありがたい。現行オデッセイ同様、Aピラーがスリム化されたのも、低いポジションながらしっかり視界を確保するのに貢献している。

ライバル車比較 THE!対決

ダンボール積載数 ラゲージ通常時 ラゲージ最大時
スバル レガシィツーリングワゴン 6コ 15コ
ホンダ アコードツアラー 5コ 11コ

Judge|ライバル車比較 THE!対決

新型レガシィの室内空間は、まさに3列目シートのないエクシーガだ。フォレスターでも現行型では「後席を広く!! 」の北米市場の声に応えたが、新型レガシィも同様。前席+荷物でOKなユーザーならBP型以前でもいいが、新型なら、たとえばボルボやM・ベンツなどと肩を並べるゆとりをモノにした点がいい。アコードツアラーは、実用を突き詰めたというより、ムード重視派向き。ただし取り回し性は、ボディサイズが拡大した割に、やりにくいとは感じない。

  居心性 使い勝手
スバル レガシィツーリングワゴン 5 5
ホンダ アコードツアラー 4 5

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次回はこれまでの結果を踏まえたうえで、スバル レガシィツーリングワゴンとホンダ アコードツアラーの総合評価をするぞ!

Report/島崎七生人 Photo/奥隅圭之