Report / 古賀 貴司

ドライバーの要求に応える個性派ぞろい

コンパクトカーなのに長距離移動が得意。コンパクトカーなのにカッ飛ばせる。そういった個性が、ちゃんと与えられている車が増えてきたように思います。効率的な移動手段でありながら、プラスアルファの要素がキチンとあるんですね。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はミニ(現行)。現行型はBMW傘下2代目で、初代との違いを見分けるのは難しいです。ルックス重視なら初代のほうがリーズナブルでしょう。実際に走らせてみると初代は“オリジナル"ミニの味つけになっています。キビキビした走りを満喫できますが、残念ながら快適ではありません。その点2代目はしなやかな足回りに仕上がっていて、長距離移動をしてもドライバーを疲れさせません。街中重視なら初代、長距離移動も楽しむなら2代目ってところでしょうか。

第4位はアルファロメオアルファ147(現行)。イタリアンデザインって凄い、と本気で思わせてくれました。なんとなくウルトラセブンを彷彿させられたのは、担当者だけでしょうか?走りを評価する人たちがたくさんいるのは知っていますが、個人的には特に何とも思いません。外観と内装がオシャレ、というだけで十分な車だと思っています。しかも中古車市場では嬉しいほど安く流通していながら、ちゃんと高級車に見えるところが不思議。舶来モノの真骨頂でしょう。

第3位はトヨタbB(旧型)。初代bBが登場したときは衝撃的でした。クラブ(イントネーションを上げるほう)をイメージしながら、どんなシーンにも使える車なんですから。ターゲットは若者とのことでしたが、蓋を開けてみればオジ様にも売れたようです。それだけ使い勝手が良かったのでしょう。個人的にはbBオープンデッキというモデルが、ものすごく気になります。ピックアップトラック風味なbBって、カッコよくありません?ラフに使いこなしたい一台です。

第2位はマツダデミオ(現行)。車はフルモデルチェンジするたびに、一般的には大きくなって重たくなるものです。あえてダウンサイジングしたデミオは、本当にユーザーが求めることを追求した車に仕上がっています。もっと広さを求める人はアクセラを買って、ということでしょう。旧型と比較して、車重は100kg軽減されているって凄くないですか?走りもキビキビ感たっぷりですし、燃費も良いです。コンパクトカーの本場、ヨーロッパでの人気ぶりは当然の結果。

第1位はVWルポ(絶版)。軽自動車が存在しないドイツが生んだ、極小コンパクトカーです。普段はドライバーだけで、たまに助手席に人を乗せる程度というユーザーは意外に多いはず。そんな人にピッタリ。効率的な移動手段としての役割を与えられていながら、可愛らしいデザインや、思いのほかしっかりした走りなどに妥協はありません。最上級モデルであるGTIはアウトバーンを200km/hでカッ飛ぶ仕様。中古車なら150万円くらいで狙えるので、ぜひ一度は検討してほしいです。

フォトコレクション

写真:第4位:アルファロメオアルファ147

第4位:アルファロメオアルファ147(現行)

写真:第2位:マツダデミオ

第2位:マツダデミオ(現行)