乗り味に個性を感じるベスト10≪後編≫ 【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2008/03/13
乗り味にこそ強烈なインパクトを
このベストテン、褒めているのか、けなしているのかわからない、という読者もいらっしゃることでしょう。基本的には褒めています。無味無臭な車が増えている昨今、これらの車は強烈なインパクトを与えてくれます。もちろん、それが自分のカーライフに合うか否かは別な話です。でも気になる車があれば、中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第5位はトヨタプリウス(旧型)。初代プリウスは、大きく分けて前期型と後期型があります。フロントバンパーのオーナメントがボディ同色か否か、で見分けられます。前期型は“カックン"ブレーキが特徴的でした。回生ブレーキの制御が完璧ではなかったのか、初期制動が「カックン」といきなり利くんです。その不自然さは当然、批判の対象となったのですが、今となっては味わいです。なんといっても世界初の市販ハイブリッド車なんですから。コレクターズと化す?
第4位はスバルインプレッサSTi(旧型)。旧型インプレッサSTiのモデルライフ後半に登場した「スペックC」というクルマは、イイ意味で異常でした。基本的にサーキットに持ち込むベース車両という位置づけで、ポルシェで言うところの「カップカー」的存在。だから必要最低限の快適装備しかありません。オーディオも付いていません。スピードメーターは当時の国産車では珍しい260km/hメーターを備えています。こんなバカっ速いクルマで、カッ飛ぶのもイイ!
第3位はマセラティ3200GT(絶版)。ツインターボエンジンは強烈でした。ちょっとでもアクセルを踏みすぎると、直線ドリフトしてしまうほどです。国産車では考えられないターボワークです。良く言えば味つけで、悪く言えばコントロールできていない、ということでしょう。日本では死語になった「ドッカンターボ」ですから…。それにしてもカタチは後継のクーペに相通じるものがありますし、中古車相場はこなれてきているので、そういう意味でも気になる存在です。
第2位はフィアットクーペフィアット(絶版)。マセラティ3200GT同様、かなりのドッカンターボでした。高速巡航する人なら、後期型の6速MTモデルを狙いたいものです。各ギアを頑張って引っ張ってやれば、あれよあれよと人に言えない速度に達します。インテリアはボディカラーにマッチしたオーナメントが施され、とてもあの値段のクルマとは思えないセクシーさがありました。ブレーキの利きはあまり良くなかった覚えがあるので、パッドは社外品に交換したいですね。
第1位はM・ベンツGクラス。良くも悪くも、古いです。たとえ最新モデルに乗っても、古臭い感じが否めません。現行モデルでクラシックカー並みのノスタルジーに浸れる、とさえ言えます。悪路走破性に優れている、とは聞きますが試したことはありません。オンロードでは4輪すべてが別々な動きをしながら、ボディは一つの塊として前進しようとします。不思議な感覚です。セレブに愛され、今でも高い人気を誇っているので驚くほど中古車相場は高値安定。