ちょいノスタルジーな味のあるベスト10≪前編≫ 【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
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2008/04/21
個性派揃いの中古車市場には宝が埋もれている
デビュー当時がエポックメイキングだった車や、ちょっと懐かしさを感じさせてくれる車などをピックアップしてみました。裏を返せば、とても個性的な車たちでもあります。最近、車に個性が少ないと言われていますが、中古車には個性的なものがたくさんあるものです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第10位は日産スカイラインGT-R(絶版)。日本が世界に誇るスポーツカーといえば「GT-R」でしょう。そんな流れを作ったのは、バブル真っただ中に復活したR32です。ツインターボに4WDアテーサと、当時の最新技術をテンコ盛り。世界がハイテク王国である日本の底力に凌駕されたのです。時代の流れとともに技術が進化することを考えれば、今となってはそんなに驚くほど凄い車ではないかもしれません。それでもGT-Rを所有する歓びを、手軽に楽しめてしまいます。
第9位はマツダロードスター(初代)。デビュー当初からクラシカルな雰囲気たっぷりの車でした。人馬一体のコンセプトは初代から生まれ、現行モデルにもDNAがしっかりと受け継がれています。軽量であること、前後重量配分が限りなく50:50であることなど、楽しい走りを生み出す基本的な“方程式"を感じることができます。ノスタルジックである以前に、運転する楽しさを教えてくれる車だとも思います。大事に乗り続けて、自分流に染めてもイイでしょう。
第8位はアルファロメオアルファGTV(絶版)。別にアルファロメオのオリジナルV6エンジンが搭載されているから、という理由だけで挙げたわけではありません(現行モデルはGMユニットといわれています)。色あせない内外装デザインは、新車時から“年齢不詳"でした。小回りが利かなかったり、トルクステアがあったり、指摘すべき点はありますが、それもノスタルジックな個性として割り切ってしまえば、かなり面白い車だと思います。状態が良いものは今のうちに狙いましょう。
第7位はM・ベンツSクラス(旧々型)。M・ベンツの車は不思議なもので、現行モデルが登場すると1世代前のモデルは若干古臭く感じます。ところが2世代前となると、急にノスタルジックな雰囲気が漂い始めるように思います。本当に“ノスタルジックカー"として価値が上がる前に手を出すべきモデルとして、2世代前を狙うのはアリでしょう。もちろん、かつての高級車としての“味わい"たっぷりです。
第6位はキャデラックコンコース(絶版)。最近、国別による車の特性が減りつつあるように思います。いわゆる“グローバル"戦略のせいで、世界で求められるものを作ろうと自動車メーカーが研究しすぎているせいかもしれません。その点、コンコースにはまだアメリカ市場だけを視野に入れたような“唯我独尊"な雰囲気がたっぷり残っています。ボディサイズも足回りのセッティングも、アメリカのみを考慮した雰囲気です。新しめの車なのに、ノスタルジック。
木曜日には第5位から第1位までを発表します。