Report / 古賀 貴司

見栄とハッタリだけではない、予算度外視の中古車選び

高い車には絶対性能だったり、官能性能だったり、メーカーのもつ歴史だったり、高いなりの理由があります。予算無視、とはいえ中古車選びをするにあたって、コストパフォーマン スも一応考慮したつもりです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。こんな車が欲しいと思ったアナタ、ロト6かジャンボ宝くじを買いに行きましょう。

第5位はポルシェ911(現行)。“最新のポルシェは最良のポルシェ"というだけあって、水冷2代目の現行モデルは洗練されたスポーツカーです。単純にコストパフォーマンスで考 えれば旧型のほうがオススメですが、予算無視ということで現行911を。高級車並みに快適な乗り心地を確保しながら、しっかりスポーティというバランスを実現しているのは脱帽モノで す。もっとスポーティなモデルが欲しい人にはGT3やターボがあります。

第4位はM・ベンツSL(現行)。いつの時代も世界中のセレブに愛される2シーターオープンカー。本当によく考えて作られています。安全で、快適で、速くて、オープンエアの非日常ま で満喫できます。まさにイイトコ取りです。お金持ちが“無難"にする選択で何の変哲もないようですが、乗ってみればその魅力は一目瞭然。とにかく楽なんです。現行モデルでも マイナーチェンジ前なら丸目ヘッドライトなら、400万円台から探せます。この中古車相場も魅力的です。

第3位はM・ベンツSクラス(現行)。現在、購入できる大型セダンで最高峰の乗り心地と言ってもいいでしょう。ステアリングを握っても、リアシートに座っても、疲れ知らずのドライ ブを満喫できます。ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)のおかげでコーナリング中における車両の姿勢は恐ろしいほど安定していて、ボディロールが乗員に与える不快感は皆無。飛 ばせば速いし、ゆっくり走るとエレガントな気分に浸れます。上質な車の基準みたいなものです。

第2位はトヨタハイエース(現行)。決して高嶺の花ではありません。商用車としてのニーズが高く、一般家庭ではよほどの趣味人でなければ購入しないでしょう。抜群の耐久性と自由 自在に使える荷室が、商用車としての最大の魅力。国産車は“白モノ家電"と表現されることがありますが、ハイエースはその究極です。使ってナンボの車、思いっきり使い倒して みてはいかがでしょう? 使い方はオーナーの想像力次第です。海外での需要も高く、中古車相場は高値安定。

第1位はベントレーコンチネンタルGT(現行)。かつてのベントレーを知る人からは、VW傘下に入った後に投入されたコンチネンタルGTはさほど好意的に受け入れられていないようです 。しかし、ぶっちゃけ車としての出来はVW傘下に入った後のもののほうがメチャメチャいいんです。パワートレイン、シャーシ、そして車の運動性能はスポーティGTクーペとして文句あ りません。同価格帯でのライバルは、ほぼ皆無。お金があれば、担当者がぜひ購入したい一台です。

フォトコレクション

写真:第5位:ポルシェ911(現行)|なんでもベスト10

第5位:ポルシェ911(現行)

写真:第4位:M・ベンツSL(現行)|なんでもベスト10

第4位:M・ベンツSL(現行)

写真:第3位:M・ベンツSクラス(現行)|なんでもベスト10

第3位:M・ベンツSクラス(現行)

写真:第2位:トヨタハイエース(現行)|なんでもベスト10

第2位:トヨタハイエース(現行)

写真:第1位:ベントレーコンチネンタルGT(現行)|なんでもベスト10

第1位:ベントレーコンチネンタルGT(現行)