中古車でしか手に入らない名車 Part 3
2009/06/11
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今こそ手に入れたい未来の名車はまだまだ、たくさん存在する
今回は、絶版&旧型なりたててで、現行型にはない独自の魅力をもった
中古車の未来遺産とも呼べる、中古車をいち早くご紹介
中古車でしか手に入らなくなった名車たちを安く選べる今こそ狙い目! |
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トヨタ セルシオ(絶版型)
セルシオの名前を捨てちゃったことはトヨタにも後悔があると思います。高級車らしい、いい響きしてますよねえ。最後のセルシオなら車としての存在感も、パフォーマンスもまだまだ現役。LSよりも威風堂々としています。乗り心地の良さ、静かさ、室内の全体的な広さ、落ち着く雰囲気など、完全グローバルプレイヤーとなる前の和のテイストがたまらない。走行距離が多少延びていてもへっちゃら。ちゃんと作られていますから。
トヨタ ファンカーゴ(絶版型)
改めて見ると、この車のカタチってけっこう格好いい。欧州のでかい商用バンの縮小型みたい。だから逆にそれほど古く見えない。長持ちするデザインです。使い勝手もめちゃくちゃ良かったからでしょうね、ヨーロッパでも大ウケしました。安く買えるのなら、アウトドアツールとして人気復活の予感ひしひし。ヨーロッパ風に演出して、自転車積み込んで遊びに行く。壊れないし。まさに荷室が楽しみになるってなもんです。
ホンダ エレメント(絶版型)
アメリカでは今も顔を変えて作られている変わり種クロスオーバー。こんな格好していて5人乗りというのが面白いわけだけど、日本じゃさっぱり理解されなかった。2年ほどで輸入終了。ほとんど見かけませんから、たまに見つけると驚くほど存在感アリ。短くて幅が広くて背が高いというカタチも異色だから。走りも意外にマトモ。日本で“この車じゃなきゃ”と使いこなせる人は少なそうですが、それゆえ目立つこと請け合い。
三菱 デリカ スペースギア(絶版型)
2006年いっぱいまで実に13年も作られたロングセラー。この前のスターワゴンもユニークだったけど、これも相当に個性的なクロスオーバーミニバンでした。フツウのミニバンに比べてSUV風のスタイルと使い勝手の良さが魅力で、逆に高速走行はイマイチ、その一点主義があるからこそ、今の車にはない根強い人気を誇っています。エンジン種類、ボディ形状、駆動方式などタイプの見分けが難しい点もマニア心をくすぐります。
ダイハツ ムーヴラテ(旧々型)
軽自動車の枠組みを超えて、今やすっかり“ザ・ニッポンの車”になった軽トールワゴン。当然いろんな派生モデルが賑やかですが、ムーヴラテもその一台。3世代目(旧型)ムーヴベースで4代目登場後も継続生産されました。それだけ狙いどおり、ウケていたということ。今はもう四角いコンテや背高タントはあっても丸いラテは新車で買えません。丸いライトの車って最初っから最新ぽくないからデザインがもつんです。
日産 ラシーン(絶版型)
ちょっと古くなりますが、ユニークな存在という点ではこれからも注目のモデル。もっとも、ユニークさは時間の経過とともに“純”になっていくので当然なんですが。これからもっと個性的な存在になりますよ、コレ。すでに古い車には見えないですしね。結局、シンプルなカタチの車ってもうほかにないので熱狂的な支持を受けるのでしょう。カタチだけなら1.5で十分。走りも欲しい人は1.8アテーサもしくはフォルザを。
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西川 淳=文 |
※この記事は、カーセンサー関東版12号(5月21日発売)の特集をWEB用に再構成したものです |
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