カーセンサー4月号は「131.3万円以内で買える、日常にパッと花を添えるクルマ」を紹介!
2020/02/20
毎日使うなら、テンションがアガるものを!
2月20日発売カーセンサー4月号の特集は、『日常にパッと花を添えるクルマを買おう』。
4月からの新生活に向け、車選びを始める人が多いのがこの時期。
日常の移動手段で使うとなると、「燃費」や「維持費」などの費用面を重視した車や、「みんなが乗っている」とか「CMなどで見たことがある」という漠然とした安心感で車を選びがち。
でも毎日使うからこそ一番大事なのは、買った車を使っているときの満足度じゃないだろうか。
車に乗る前や降りて振り返ったとき、または運転しているときに、移動の道具以上に何も感じられなければ、車との時間が味気ないものになってしまう。
ということで、平均中古車購入価格である「131.3万円以内で買える」というしばりで、日常にパッと花を添えるような、テンションのアガる車を紹介します!
4月からの新生活、見ていても乗っていてもワクワクするような車と過ごしてみませんか?
表紙イラスト作画秘話
表紙を飾るフォルクスワーゲン ザ・ビートルについて、イラストの作者である遠藤イヅルさんよりコメントをいただきました。
イラストレーター/ライター
遠藤イヅル
1971年生まれ。大学卒業後カーデザイン専門学校を経て、メーカー系レース部門のデザイナーとして勤務。その後転職して交通系デザイナーとして働いたのち独立、各種自動車メディアにイラストレーター/ライターとしてコンテンツを寄稿中。特にトラックやバス、商用車、実用的な車を好む。愛車はプジョー 309とサーブ 900。
車で大事なのは、実は内装?
車にとって、エクステリア(外観)デザインは重要だと思います。どんなに高性能でも、どんなに高級でも、どんなに快適でも、外観の印象によっては、「失敗作」と呼ばれてしまうこともあるからです。
もちろん、「かっこいい」などの感覚的な評価は人それぞれですが、話題の新型車が登場するたびに必ず外観についての話題が出てくるのは、多くの人が「車の外観」に大きな興味をもっていることを示しています。
一方、常的に使うのであれば、多くの時間をマイカーと共有することになります。
そうなると、車と一緒に過ごす時間のほとんどは車内。つまりシートに座りメーターやダッシュボード、スイッチ類に触れている時間の方が長いのです。ゆえに、インテリア(内装)を構成するこれらの要素が、車選びにとって実は大事なものだと思うのです。
機能的で使いやすく落ち着きのある内装が好み
内装のデザインが気に入って車を買ったという人は案外多いかも。ぼくも、外観以上に内装を重要視するタイプです。
シートの座り心地も含め、常に見ることになるダッシュボードのデザインを、個人的に「良い」と思える車が好みです。
今回、表紙に描いたのは、ぼくが好きな内装をもつ車のひとつ、フォルクスワーゲン ザ・ビートルです。
内装は落ち着きがあるデザインで、機能的に配置されたスイッチ類の使い勝手や、そのフィーリングがいいのが好きな理由です。
今回描いたベージュベースの内装色も素敵ですよね。明るい車内のカラースキームは、乗る人の気持ちも明るくしてくれそうです。
まさかの、「表紙がダッシュボード」
カーセンサーの表紙イラスト描画プロセスは、編集部のみなさんがアイデアを出し(ぼくも、その打ち合わせに足しげく参加しています)、それをイメージしたラフ画を頂くことから始まります。
カーセンサーではこれまでも、車雑誌らしからぬ、アイデアいっぱいの表紙を幾度か採用してきましたが、今回も変わり種のパターンです。
そう、車雑誌で「ダッシュボードが表紙」というのも、なかなか珍しいのではないでしょうか。
イラストを描く際は下書きを起こしてから、コピックマーカーで色を塗っていくのですが、今回こだわった部分は「ベージュ+水色」内装をもつザ・ビートルの仕様に合わせ、エアコンやオーディオパネルも考証と、柔らかく明るいイメージを作るために背景の菜の花畑を水彩で描画したところです。どちらもスキャナーで取り込んだあとにデジタルデータ化し、色調の微調整を何度も行いました。
真面目なのにオシャレな、ザ・ビートル
ビートルといえば、ドイツ(当時は西ドイツ)本国では1978年に生産を終了した「ビートル(タイプ1)」が元祖。そして、「ビートルの外観イメージ」を引き継いだのが、1998年に登場したニュービートルです。
このモデルは、リアに空冷エンジンを積んでいた元祖とは異なり、ゴルフIVベースの一般的なフロントエンジンのFF車でしたが、タイプ1の姿をモチーフに、「円」を多用したデザインが注目を集めました。
そして、今回内装をイラスト化した「ザ・ビートル」は、ニュービートルの後継車として2011年に登場したモデルです。
ニュービートルのポップな内外装の要素は常識的な範疇に抑えられ、質感を向上させています。
ビートルの愛らしい伝統的デザインを保ちながら、後席の居住性をアップしているなど、フォルクスワーゲンらしい真面目な設計といえます。ザ・ビートルは、可愛すぎず、突飛になりすぎず、そしてゴルフのように実用性も高いという、なかなかの実力者(車)なのです。
そんなザ・ビートルの中古車は、2020年1月現在、走行距離5万km以下でも総額100万~120万円台で検討できます。「この手があった」というお得な1台と言えるでしょう。
また、ニュービートルも中古車平均価格が40万円を切り、買いやすさのピークを迎えています。
ところで、イラストのダッシュボードには花瓶がありますが、これはニュービートル、ザ・ビートルともに実際に装備が可能です(フラワーベース)。
この粋な装備、なんだか毎日の運転席にホッと安らぎを与えてくれそうですよね。今回はピンクのガーベラを添えてみました。春が待ち遠しいですね!
※本文内の中古車情報は2020年2月10日現在執筆時点のものとなります
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