教科書で見た大正時代にタイムスリップ!?

「門司港レトロ」をご存知ですか? 門司港は、福岡県北九州市門司区にある港で、古くから国際貿易港として栄えてきました。そのため、このエリアには歴史をしのばせる建造物が数多く残っています。それらを観光スポットとして大正レトロ風に整備したのが門司港レトロです。
門司港レトロ|CS探偵団
↑JR門司港駅は左右対称の佇まいが特徴で、国の重要文化財にも指定されています。車で走っていると、突然現れる現れる古風な建物にビックリするはず
国土交通省の都市景観100選にも選ばれている門司港レトロ。場所はJR門司港駅の周辺です。

この門司港駅、現在の駅舎が建てられたのは1914年。駅舎として初めて指定された国の重要文化財です。ネオ・ルネッサンス様式という、言葉からしていかにもオシャレ…なデザイン手法が採られています。駅前には噴水があり、待ち合わせには格好の場所です。

駅舎に入ると、そこはまさにタイムスリップした世界。「懐かしい」というには昔すぎる? 僕もまだ生まれてない? そんな時代の光景が広がります。とにかく、現役稼働中の駅でありながら、テーマパークとしか思えないのです。舞浜の有名な遊園地とはまた違った意味で、特殊な駅です。
門司港駅 待合室|CS探偵団 門司港駅 自動券売機|CS探偵団 門司港駅 うどん屋|CS探偵団
↑入ってしまうと戻って来れなそうな待合室やレトロな券売機の看板、古風なうどん屋さんなど、門司港駅に足を踏み入れると大正時代がそこらじゅうに
駅を出ると、すぐ近くに旧門司三井倶楽部(営業時間:9:00~1700)がありました。近年、門司港レトロの整備にあわせて移設されたこの洋館は、門司港駅と同じく国の重要文化財で、なんと、あのアルベルト・アインシュタイン博士(ノーベル賞物理学賞)が生前に宿泊した部屋が保存されています。

さらに、国道198号のそばには旧大阪商船の洋館、少し足を延ばすと旧門司税関など歴史的な建物が数多くあります。この二つの建物の営業時間は旧門司三井倶楽部と同じく、9:00~17:00となっています。

他にも美術館や展望台、門司港に架かる最大級の歩行者専用跳ね橋など、門司港レトロの魅力的な観光スポットをマップにまとめたので、興味がある方はご覧になってください。
門司港駅 旧門司三井倶楽部|CS探偵団 門司港レトロ カフェ|CS探偵団 門司港レトロ 看板|CS探偵団
↑旧門司三井倶楽部の開館時間は9~17時で年中無休(左) 日活スターの看板がアツイ!ちなみにカフェです(中) 国道3号の起点にあるレンガ造りの目印(右)
写真のような雰囲気のある門司港レトロのライトアップは、17時~22時の間となります。

このライトアップですが、12月1日~3月22日までは、「門司港レトロ・イルミネーション」と題して、ハンドベルコンサートやジャズコンサートなど、様々なイベントが催されるのだとか。イルミネーションと言えば、神戸ルミナリエと東京ミレナリオなども有名ですが、素材の良さで言ったら、この門司港レトロも負けていないはず。近くを通りかかったら、ぜひ足を運んでみてください。

また、門司港駅は(名前のとおりですが)臨海エリアです。海の向こうに関門橋を見ることもできますが、このライトアップも消えてしまうので、夜景が目当ての人はくれぐれもご注意を。ライトアップされる時間は季節によって違っていて、11~1月は18:00~21:00、5~8月は20:00~23:00、9・10・2・3・4月は19:00~22:00となっています。

門司港レトロの代表的な観光スポット

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<Report/西崎博之>