『平成3年』生まれはツブ揃い! RVからスポーツカーまで豊作の1年だった!【平成メモリアル】
2018/12/18
バブルの余韻からまださめやらぬ平成3年
ちまたでは、自分の生まれ年(西暦)に自分の年齢を足すと、2018になるんだって! 1000年に1度の奇跡らしいよっ!
ってTwitterネタが世間を騒がせたそうですが、そんな2018年も間もなく終了。
【平成メモリアル】企画も無事、3回目を迎えることができたじゃ、あ~りませんか(後述)。
残り28回! まだまだ先は長いナー。
前半は懐かしネタ満載でいけるけど、現在に近づく後半はネタになるのかなー。
なんて若干の不安も抱きつつ、平成3年(1991年)編、始めたいと思います。
カルピスが屋外で飲めるようになった、あの頃…
平成3年といえば、バブル景気はとっくに終わって、失われた20年が始まった時期といわれています。
年初には湾岸戦争が勃発して、社会全体になんとなく暗雲が立ち込めた……
……はずなんだけど、小市民はまだ不況って実感がなく、どうにかなるっしょ!?
ダダーン ボヨヨン ボヨヨン(当時、チョー流行ったピップのCM・新語流行語大賞大衆部門で1991年銀賞)と完全にバブルボケしてました。
大相撲では大横綱・千代の富士が引退し、かわりに若花田・貴花田(現在の花田勝・光司)が大活躍。
まさか翌年に貴花田と宮沢りえが婚約、翌々年には婚約解消するとはね。まさに、ぶっとび~ですよ。
って、彼はその後の人生の方が波瀾万丈か。
カルピスが缶入り飲料で飲めるようになったり(それまでは自販機で買えたのはカルピスソーダのみ!)、ジュリアナ旋風が巻き起こったりと、いろいろセンセーショナルな年でした。
ちなみに、この年の新語・流行語大賞が、チャーリー浜の「……じゃ、あ~りませんか」。時代を感じますねぇ。
車関係のトピックといえば、三菱から2代目V系パジェロ、初代RVRが、日産から初代セレナが、いすゞから2代目ビッグホーンが出るなど、1980年代末から始まったRVブームがますます加熱していきました。
トヨタ 9代目クラウン、初代クラウンマジェスタ、日産 2代目シーマ、マツダ センティアなど、国産ビッグセダンが元気だった時代でもあります。
日本ならではのスポーツカー……ならぬアミューズメントカー!
しかし何といっても車好きを驚かせてくれたのは、軽スポーツカーが続々と登場したことでしょう。
その先駆けとなったのが、ホンダのビートです。
軽なのにミッドシップ、軽なのにオープン2シーター、軽なのに四輪独立懸架&四輪ディスクブレーキというスポーツカーらしい贅沢な作りが強烈なインパクトを与えてくれました。
ところが当時、運輸省が「庶民の足であるはずの軽自動車でスポーツなんかダメ、ぜったい」と言っていたから、「ミッドシップ・スポーツ」とは名乗れずに、「ミッドシップ・アミューズメント」と言っていたんですね。
デビュー前年に軽規格改定を受けて載せられるようになった660ccエンジンで、元気よく走ってくれました。
ひと口サイズだけど大人の風味
ホンダ ビートを追いかけるように登場した軽オープン2シーターが、スズキのカプチーノです。
あちらがミッドシップなら、こちらはフロント・ミッドシップで、エンジンにインタークーラーターボも付けちゃった。
走行性能にこだわったのはもちろんですが、デビューから30年近くたっても中古車市場で人気なのは、国産車らしからぬかわいらしいスタイルゆえ、でしょう。
細部のデザイン処理でなく、シルエット全体でカッコ良く見せる車……って最近は少ないね。
ワイルドスピードの原風景があった時代
最後にご紹介するのは、アンフィニRX-7(FD3S型)。
RX-7としては3代目にあたるモデルで、アンフィニは当時マツダに存在した販売チャンネルのひとつです。
低重心、軽量のボディを表現するヌメッとしたフォルムが個性的ですよね。
イニDファンにとっては高橋兄弟の駆る車でお馴染み。
あ、兄じゃなくて弟の愛車ね。
これが、量産ロータリー・スポーツとしては最後の車(今のところ)になりました。
同時代のライバルにR32型スカイライン GT-R(1989年登場)があり、翌年の1992には初代 ランサーエボリューションが登場しているんだから、いい時代だったなぁ。
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