▲個人情報を守るうえで大事なナンバー隠しも時代とともに変化。昔に比べてシンプルで使いやすくなってるんだとか ▲個人情報を守るうえで大事なナンバー隠しも時代とともに変化。昔に比べてシンプルで使いやすくなってるんだとか

最近のラブホテル事情についてオーナーに直撃

最近、若者の車離れはもちろん、肉欲離れが取り沙汰される草食化必至の我がニッポン。車と肉欲とくれば……当然ラブホでしょ!

そこで小沢が知り合いをたどりオーナーのAさんを直撃してみた。年の頃は50代半ばだろうか。精力に満ち溢れたギラギラ感あるお方である。聞けば有名な超都心と郊外と行楽地の3エリアにそれぞれホテルをお持ちとか。

小沢:ぶっちゃけ最近のラブホテル事情ってどうなんでしょう? フェラーリで来る人とかいないんですかね?

A:さすがにフェラーリは見かけないね(笑)。ただ外車は当たり前にいるよね。ベンツ、BMWはもちろん最近ではルノーとか国産ではレクサスとか。

小沢:でも都心型ホテルの場合、車は必要ないですよね。飲んで運転するわけにいかないし、そもそも駐車場が高すぎて車で都心に行かない。

A:それはそのとおり。そもそもいまどき都心のホテルに車で来るのは変わった人が多いので入れないようにしてる。

小沢:駐車場をふさいでるんですか?

A:そう。でも郊外は相変わらず駐車場必須だよ。富士山の近くの観光地とか郊外とか。でも景気は場所によるんだよね。例えば、箱根付近は景気がイマイチ。

小沢:ナゼ? 外国人も多いし、客は多いような気がするんですけど。

A:ひとつは箱根湯寮とか露天風呂の個室時間貸しが増えたこと。都内でも大江戸温泉とか個室風呂を時間貸しするでしょ。

小沢:そうか! 事実上のラブホテル代わりで、ライバルが増えたってコトだ。

A:それから富士山が世界遺産になって辺りのラブホテルの規制が厳しくなった。こないだも風俗営業を出しなさいと。

小沢:健全化が進んでるんだある意味。

A:そうとも言えるかもね。あと一部は完全に高級化した。一周回れば分かるよ。外車ばかりの店、軽ばかりの店とか。郊外の某有名ホテルは屋上にプールが付いてて、高級車ばっかり止まってるよ。

小沢:ネットで見ました。休憩で1万5000円とか2万円しますよね。

A:スイートは3万円とかね。でもそっちから予約が埋まってくみたい。

小沢:まさに二極化だ。ラブホテルへの偏見はなくなってきたってことですよね。昔は連れ込みイメージ強かったですが。

A:だと思うね。キレイなところ、安心できるところは普通にお金持ちも来る。ただしフェラーリのしかもスペチアーレ系だと誰が来てるかバレちゃうでしょ。

小沢:ラ・フェラーリでホテル行く人は絶対いないと(笑)。

A:新宿とかも高くなってて休憩7000~8000円は当たり前。一方で、休憩で1980円とか安いところもあるしね。

小沢:わりと作りはチャチイけど簡易シャワーは付いてると。ところで昔ラブホにゲームとかカラオケとか付いてて、遊べる機能ありましたけど最新のその手は?

A:特にヒットはないね。ただしどこもWi-Fiし放題は当たり前かな。

小沢:なるほど。だったらEV専用ホテルで2時間で充電し放題とかどうです?

A:それ面白いね! 困ったら入らざるを得ないし、理由までつけられる(笑)

▲都心部では駐車場がもはや必須ではないらしく、場所によっては使用を停止しているケースもあるそう ▲都心部では駐車場がもはや必須ではないらしく、場所によっては使用を停止しているケースもあるそう
▲車を止めて降りたときに顔が隠れるようにしたカーテン。こちらは今も変わらないんだとか ▲車を止めて降りたときに顔が隠れるようにしたカーテン。こちらは今も変わらないんだとか
text&photo/小沢コージ

※カーセンサーEDGE 2018年12月号(2018年10月26日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています