バリアや自動速度調整など、車社会激変の予兆? 今週の車ニュースを斜め読み
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2015/03/27
暖かくなってきたと思ったら車の世界は季節感も先取りなのか、熱波のごとくホットなニュースが舞い込んでくる毎日。今週は海外からの話題をピックアップしました。
テクノロジー
■「シールドバリア展開!」を合言葉に防護システムが働く!?(CNN発|3月24日)
『米航空宇宙大手ボーイングが、SF映画に出てくるようなシールドバリアを張り巡らせて爆発の衝撃から車両などを守る技術について、米特許商標庁の特許を取得した』
レーダーやマイクロ波、そして電磁アークを使って、超高温のプラズマフィールドを周辺に作り出し、このバリアで衝撃波から車などを守るというもの。報道されたとおり、もはやSFの世界です。
まだ研究段階で、今のところ爆風や衝撃に効果は見込めるものの、破片などは通過してしまう模様。話の飛躍を承知で言えば、いつか「もらい事故」などからシールドが愛車や乗員を守ってくれる日が来るのかもしれません。カーナビなどに使われるGPSもそもそもは軍事技術から生まれたものですからね。
テクノロジー
■車が自動的に制限速度を守る(CNNMoney発|3月26日)
『米自動車大手フォード・モーターの欧州法人は24日、速度制限標識を読み取って速度を自動調整できるシステムを搭載したワゴン車「S-マックス」の新モデルをドイツで発表した』
カロッツェリアのサイバーナビなど、これまでも道路脇に立つ速度制限の標識を読み取る技術は存在していました。フォードの新型車では読み取るだけでなく、燃料をカットして滑らかに制限速度内まで減速するというもの。ついうっかり制限速度を超過していたという事態を防いでくれそうです。
もっとも、ドライバーがアクセルを強く踏み込むと一時的にシステムがキャンセルされるというので、アクセル踏み放題はNG。あくまで補佐役となるシステムであって、主役はドライバーです。
イベント
■新型ジャガーのお披露目が「綱渡り」だった(BBCトップギア発|3月24日)
『その理由は確かではないものの、BMW 5シリーズのライバルとなるセダンの2世代目ジャガー XFがお披露目されたのは、なぜか伝統芸的な手法、テムズ川を“綱渡り”によるものだった。恐らくではあるが、アルミニウムを多用して軽量化された構造をアピールする狙いがあったものとみられる』
イギリスらしい少々突き放した言い回しをしてはいるものの、トップギアでは「ボディ構造の75%にアルミニウムを採用。ねじり剛性をアップさせながらも、初代に比べて190kgの軽量化を果たしている」とそのアドバンテージも報じています。
この曲芸でステアリングを握ったのは、イギリス人のジム・ダウドールさん。「007」シリーズなど数々の映画で黒子として活躍してきたスタントマンで、今回も完璧な黒子として任務を果たしたようです。
交通・法規
■欧州ティーンエイジャーに移動革命? ルノートゥイジーが14歳から運転可能に(ルノー発|3月23日)
『EU(欧州連合)は運転免許証について改正を行い、一部カテゴリーの交通安全証明書を持っていれば運転できる車種の年齢を、従来の16歳以上から14歳以上へと引き下げた。この改正により14歳からルノーのトゥイジー45を運転できることになる』
EUでは運転免許証の統一も進められてきていました。これに伴いルノー トゥイジー45には14歳から乗れるようになったそうです。トゥイジー45はシティコミューターで1人乗り電動自動車。改正の背景には、エアバッグやダブルシートベルト、そしてディスクブレーキなどトゥイジー45の安全性の高さが評価されたことも影響しているとみられます。
日本では16歳から原動機付自転車などの免許が取得できます。参政権の年齢が引き下げられることもありますので、より安全でスマートな乗り物が現れて日本にも変革のときが訪れることを期待したいところです。
まとめ
世の中の変化のスピードが加速しているように感じるのは気のせいでしょうか。江戸時代の人々も世界がこんなに変わると想像できなかったように、我々も、ついつい現在が永遠のものと考えがち。日々のニュースをキャッチして、車社会の変化に乗り遅れないようにしましょうね。