今、人気の軽自動車。2013年の新車販売累計台数(537万5513台)のうち、軽自動車は約40%(211万2991台)を占めました。一方、カーセンサーが独自に行った「生声調査」では、1万5513人の約25%が軽自動車を購入。30歳未満の方の33.3%が軽自動車を購入しており、世代間で最も高い結果となりました。

30歳未満の方が購入した車のボディタイプ別シェアで見ても軽がトップです。新車価格が安価で、維持費も安く燃費も良い軽自動車と、収入の少ない若い世代との良好なマッチングが見えてきます。ただ地域別に見ると例外が。それは東京都です。

都内に住む30歳未満の未婚者では、19%まで軽自動車の割合が減ります(既婚者は24%)。原因として、車の使われ方の違いが関係すると考えられるでしょう。駐車場代が高く、公共交通手段の発達した東京では、地方に比べ移動手段・必需品としての車のニーズが下がり、代わって趣味性・嗜好品度が重視されるようになります。

軽自動車は、価格や維持費、燃費などに優位性がある実用的で必需品的な位置付けにある車が中心で、それがこの結果に表れていると考えられます。しかし、最近では、軽自動車という枠のなかでも、オープンカーからトールワゴン、SUVまで幅広いボディタイプ・用途の車が発売されており、デザインも洗練されてきています。

今まで軽自動車が苦手としていた趣味性や嗜好品度の高い車が多く登場してきたことにより、今後は、都市部においても軽自動車比率が高まってくるのかも知れません。

カーセンサーの調査は、日本国内に暮らし、直近2年以内に新車を購入した人、1万5513人(男性69%、女性31%)を対象に行った

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30歳未満のオーナーの男女比をボディタイプ別に見てみると、軽自動車とミニバンでは女性オーナーの比率が上がる

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