ダイムラー、東日本大震災の復興支援を継続中
カテゴリー: トレンド
タグ:
2014/03/24
今年3月11日で発生から丸3年が経過した東日本大震災。東北地方を中心に甚大な被害が発生したこの災害に対し、ドイツのダイムラーAGが復興支援のためオフロードトラック「メルセデス・ベンツ ゼトロス」を8台と、多目的作業車ウニモグを4台、 Gクラス8台、三菱ふそうの「キャンター」を30台、震災発生の翌月に素早く提供してくれた。
それらの作業車やオフロード車はその後2年にわたり復興の現場で活躍してくれたわけだが、退役後はどうなったか? じつは、今でも別の形で東北地方の復興に協力し続けている。
ゼトロスとウニモグ、Gクラスはそれぞれ1台ずつが石川県の「日本自動車博物館」に展示され、震災の記憶を人々に伝え続ける役割を担っている。また、4台のGクラスと2台のウニモグはドイツ国内でチャリティオークションにかけられ、その収益金280万円が寄付される予定だ。
そのほか、2012年4月に設立された「ダイムラー・日本財団イノベーティブリーダー基金」では、被災地の創造と変革を担うリーダーを育成するかたわら、新規事業15件~20件に対し資金助成を行い、被災地の雇用創出に貢献している。
この活動以外にも、実は2011年に、ダイムラーAGの経営陣および共同労使協議会が共同で募金キャンペーンを行っている。1万人以上の従業員から50万ユーロ(当時のレートで約5500万円)以上の募金が集まり、ドイツ赤十字社を通じて日本赤十字社に送られた。メルセデス・ベンツ日本からも2013年4月、2台の「スマート電気自動車」が宮城県東松島市と岩手県釜石市に、それぞれ1年間無償で貸与されている。
ダイムラーAG取締役会長のディーター・ツェッチェは、「未曾有の震災から3年が経ちますが、被災地では復興における課題は山積みであると考えます。震災の記憶を風化させることなく、我々ダイムラー・グループは被災地の復興再建に向けこれからもサポートして参ります」と述べている。
まだまだ復興は遠いといえる被災地の現実。ダイムラーAGだけでなくわたしたち自身も、「小さくてもいいから、何かできること」を探していきたい。
- メルセデス・ベンツ日本、東日本大震災復興支援を継続(メルセデス・ベンツ日本)