2013年版ピレリカレンダーがリオ・デ・ジャネイロで発表された。一般販売されないため入手が困難なことで知られるこのカレンダー、40作目となる今回は「CIDADE MARAVILHOSA(麗しい町)」とも称されるリオの街が舞台。

撮影したのは湾岸戦争など世界中の様々な紛争やアジアをテーマとした写真で世界的に有名なフォトグラファー、スティーブ・マッカリー氏。女優とモデルのポートレイトが23枚、日常生活の一面を描写する写真が9枚、落書きと壁画のイメージ2枚という全34枚で構成されている。

有名女優やモデルのヌード写真など、大胆でアーティスティックな芸術作品としても高い評価を得ているピレリカレンダー。2011年版のジュリアン・ムーアをはじめ、2012年版では日本人として初めて起用された菊地凛子や映画「バイオ・ハザード」シリーズなどで知られるミラ・ジョボビッチなど、有名女優らの出演が話題を呼んだ。2013年版では世界的なスーパーモデルであるカーリー・クロスが登場するということで大きな注目を集めている。

スティーブ・マッカリー氏は「ブラジルの風景、経済、文化を人々とともに描きたかったのです。これは、レンズを通して伝えたい物語でした」と語り、街の人々や壁の落書きといったリオの日常と、その風景に交わるモデルたちの美を通してブラジルにおける近年の社会的・経済的変遷を表現している。

撮影は2週間をかけてリオのスラム街のストリートで行われ、人々とこの広大な地がこれまで経験してきた物語が写真を通して語られる

撮影は2週間をかけてリオのスラム街のストリートで行われ、人々とこの広大な地がこれまで経験してきた物語が写真を通して語られる

リオのスラム街やバー、ナイトクラブ、市場、ダンスセンター、ジム、学校、バス停など、街の素の姿が感じられる場所で撮影された

リオのスラム街やバー、ナイトクラブ、市場、ダンスセンター、ジム、学校、バス停など、街の素の姿が感じられる場所で撮影された

ワークアウトする若いボクサーや市場のフルーツ売り、サンバのダンサー、練習するカポエイラの達人、壁の落書きなど日常の瞬間を捉えたものも

ワークアウトする若いボクサーや市場のフルーツ売り、サンバのダンサー、練習するカポエイラの達人、壁の落書きなど日常の瞬間を捉えたものも