エコドライブチャレンジ2008、いよいよゴール!【エクストレイル20GTで挑戦!】
2008/12/24
■いよいよゴール!果たして優勝の栄冠をつかめたのか!?
12月16日、午前10時30分に日産銀座本社をスタートしたエコドライブチャレンジ2008。日産九州工場までの1050kmの道のりを走破しつつ、その区間平均燃費を競います。チャレンジに使用するのは、クリーンディーゼルを搭載した、エクストレイル20GT。10・15モード燃費15.2km/Lの20GTの燃費をどこまで伸ばすことができるのか。「優勝」の二文字を心に秘め、アクセルを丁寧に踏み込みます。
↑エコチャレンジに参加したエクストレイルとティアナ全10台とも、九州工場までの1000kmを無給油で完走。その好燃費ぶりには驚かされるばかりだ
10時35分頃に、すぐ近くの銀座入り口から首都高速にのり、いよいよ本格的なスタートとなります。スタートドライバーを務めるのは、本誌デスクの萩原。80kgを超えるその体重が燃費にどう影響するのか。気になるところではあります。大きな混雑もなく首都高を抜け、東名高速道路に入ります。東名に入って、東京ICから御殿場ICまでは大きな渋滞などはなく、80km/hほどでの走行を続けていましたが、裾野ICを過ぎた辺りから雲行きが怪しくなり始めます。交通情報を表示する電光掲示板には「事故渋滞」の文字が。結局、裾野ICから富士ICの間に事故渋滞が3件発生。これはもちろん、他のチームも同様にですが、燃費を大きく落とすことになってしまいます。
渋滞を抜け、日本坂PAで一回目のドライバー交代。
ここでいよいよフクダの出番となります。まず、乗って驚かされたのがその静かさ。ガラガラというディーゼル特有の音や振動は、ごくごく微小なもので、これがディーゼル車?と思ってしまうほど。もちろんガソリン車ほど静かで振動がないと言うとウソになってしまいますが、ほとんど気にならないレベルです。また、低回転から高いトルクを発生するため、発進時はもちろんラクですし、高いギアでもグイグイ進んでくれます。
↑日産九州工場のゴールでは、日産チームのメンバーがお出迎え(左) ゴール地点での燃費は22.3km/L。この時はまだ、イイ勝負ができると思ってました(右)
そんなことを感じながら運転しているうちに、伊勢湾岸道路の御在所SAで2回目のドライバー交代。このドライバー交代を終えた直後、エコドライブチャレンジに帯同しつつ、ガソリン車のエクストレイルで参加している日産チームから連絡が入りました。「トップは今、22.0km/Lらしいです」
この連絡を受けた時点でカーセンサーチームは20.2km/L。大きな差に愕然としながらも、この差を埋めなければならんと、さらなる燃費アップを目指します。
3回目のドライバー交代を龍野西SAで行い、広島県の福山市に入ったところで初日は終了。
700kmを走り、燃費は20.4km/L。わずかにアップしたとは言え、途中経過の連絡にあった22.0km/Lには、まだまだ遠く及ばない数値。2日目に果たして挽回できるのか!?
■優勝チームに遠く及ばず、じゃんけんの末ビリ確定
午前6時30分。2日目のスタートです。ひとまず、22km/Lを当面の目標に置き、ゴールの日産九州工場を目指します。目標を置いたのが功を奏したのか、九州上陸を目前に燃費は22km/Lをクリア。美東SAで最後のドライバー交代を行い、燃費を落とさないようアクセルに気を配りながら関門橋を渡り九州へ。ゴールは目の前です。12月17日、午前11時28分。日産九州工場に到着です。気になるゴール時点での燃費は22.3km/L。走行距離は1052.4km。優勝したとは断言できないものの、表彰台には上がれるだろうと思っていました。
が、そんな甘い期待はすぐに打ち砕かれました。結果発表でまず最初に発表された燃費、22.3km/L。ん?どこかで見た数値ですよね?そう、カーセンサーチームはカートップチームと同率で4位。簡単に言うと、ビリタイです。
↑4位と5位を決めるじゃんけん。最初はグー!で華麗に負けました(左) スタートした時点では、表彰台の真ん中に立っているはずでした。うらやましい限り(右)
ここで、さらに副賞(4位:ラーメンセット、5位:カステラ)を決めるためじゃんけんを行います。カートップ代表は吉田由美さん。カーセンサーからはフクダが代表して、いざ勝負!「最初はグー!じゃんけん!!」
フクダはパーを出しました。吉田由美さんはチョキを出しました。負けました。正真正銘のビリになりました。
いさぎよく最下位のほうが、なんだかスッキリしますよね!?
栄えある優勝は、ザッカーチームの24.4km/L(!)。先日、栃木から九州工場まで、日産チームがエコチャレンジを行った際の区間燃費23.9km/Lを上回る記録。ポイントは、トラックなどの背後につく、いわゆるスリップストリームを効かせることだとか。さすが、優勝するチームは考えることが違います。
また、エクストレイルと同時に行われていた、ティアナ(250XV)でのエコチャレンジでも大記録が生まれました。10・15モード燃費の12.0km/Lに対し、19.3km/Lという結果(ル・ボランチーム)。優勝したチームはともに、10・15モードを大きく上回る結果を残したのでした。
時代の一歩先行くクリーンディーゼルの実力に触れられた日産エコドライブチャレンジ2008。念願の優勝は果たせませんでしたが、もし次回があればぜひリベンジをしたいものです。そのときは、軽量の人と一緒のチームで…。
■エクストレイル 20GT
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■ティアナ 250XV
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<カーセンサーnet編集部・フクダ>
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