NISMO GT-R
10月29日(月)薄曇。鈴鹿サーキット。午前10時ちょうど。

先日登場したばかりの日産GT-Rが、早くもスーパーGT参戦用と思われる姿でコース上に現れた。続いてピットから、これまた来期のスーパーGT用と思われるフェアレディZも出てきた。

鈴鹿の本コースはこの2台による貸切りのようだ。何度も、そして幾重にも、レーシングマシン特有の抑えられたエグゾーストノートがサーキットに響きわたる。
ボディはそのほとんどが黒色で覆われているが、それがカーボンボディの地色であることは想像に難くない。GT-Rのエンブレムは市販車同様にフロント先端に台座する。なぜか見た目は、GT-RのほうがZよりもコンパクトに感じる。ブレーキキャリパーには市販車に装着されているブレンボ製と異なるようで、APのロゴをホイールの隙間からのぞかせている。

NISMO GT-R ピットイン
今のところエンジン調整中なのか、2~3周回こなしてはピットに戻るという行程を繰り返している。また、2つ借りたピットには10名前後の揃いの日産のフリースを着たクルーがいる。関係者によれば本日と明日の2日間、時間を区切って計8時間ほどコースを借りているようだ。

日産自動車は、10月26日に新型GT-Rでの’08年スーパーGTへの参戦をすでに発表している。もしこのまま問題なく参戦すれば、「GT-R」によるモータースポーツへの参戦は、’03年に当時の全日本GT選手権(JGTC)でシリーズチャンピオンを獲得して以来5年ぶりとなる。まずは’08年2月に計画されている日産自動車モータースポーツ体制発表会で、詳細の発表を待ちたい。
PHOTO/萩原文博(本誌)

<カーセンサーnet編集部>