参考にしたいサーフィンのクルマ選び!「僕たちはスタイルで選んだ」
2019/05/25
自然の豊かさをダイレクトに感じ、ライフスタイルの一部としても楽しめるサーフィン。最近ではショップのレンタルボードサービスやスクールなども充実し、海沿いに住んでいる人でなくとも気軽に楽しめるようになった。しかし自分のサーフボードやクルマで、自由気ままに波を楽しむことこそサーフィンの醍醐味だ。
そこで今回は、サーフィンの人気雑誌「SURFIN’LIFE(サーフィンライフ)」協力のもと、クルマにも“自分らしさ”を求めるこだわりサーファーにインタビュー。それぞれのサーフィンスタイルとクルマに対するリアルな意見を聞いた。クルマの購入を予定している人は必見だ!
【Case1:鈴木康高さん】自分が好きなスタイル重視でセレクト
鈴木さんは現在、13本ほどサーフボードを所有。ショートボードにもロングボードにも乗るので、自宅には大量のボードが並ぶ。ゆったりと乗れるALMOND SURFBOARDSのミニシモンズのシークレットメニュー「5'4"」と、良い波用のクリステンソン・サーフボードの「カフェレーサー5'5"」などを、メインに乗っているそうだ。
「海が近いので波があれば、仕事前に1ラウンドしてからオフィスのある渋谷へ通います。休日は子どもたちと海へ行ったり、波が良ければ友達と海へ行きます。最寄りのサーフィンスポット以外は、クルマで行くことが多い。ビーチで1日楽しむために荷物を多く持っていくので、やっぱりクルマが便利ですね」
サーフィンだけでなく、クルマも趣味のひとつ。特にネオクラシックなクルマが好きで、現在はトヨタのクラウンワゴン(初代)に乗っている。
「両親も家族も乗せるので、7人乗り以上のステーションワゴンが条件で、乗り替える前もメルセデス・ベンツ W124(Eクラス)のワゴンに乗っていました。乗り替えを決意したときも、クラウンの130系ステーションワゴン、セドリックかグロリアのワゴン、メルセデス・ベンツ S124、ボルボ 940などが思い浮かび……。結局、ネオクラシックでした(笑)。そんな中、国道246号を走行中に中古車販売店に置いてあったこのクルマがたまたま目に入ったんです」
そのスタイルに一目惚れした鈴木さんは、その場で購入を即決したという。
愛車の使い勝手を聞くと「ステーションワゴンなのに7人乗りで、ネオクラシックな外観。僕が求めるニーズすべてを満たしてくれています。普段は荷室ですが、後ろ向きの座席を搭載しているので家族+両親も乗ることもできる。もちろんサーフィンでもギア(ボード)をたくさん積めて大活躍。ロングボードも室内積みできるのもポイントです」と教えてくれた。
【Case2:齋藤亮太さん】カスタムカー×サーフィンの硬派なスタイル
続く齋藤亮太さん(31歳)は最近、学生時代からの友人に誘われてサーフィンを始めた週末サーファー。3回目にて肋骨を骨折したが、「ただの打撲だ」と言い聞かせて翌日千葉に遠征するほどサーフィンを楽しんでいる。
サーフボードはショートのアルメリック「ネックベアード6'0"」。初めは中古や安価なソフトボードも検討していたが、「安いものを買っても、結局カッコいいモノが欲しくなるだろう」と思い、奮発して購入したという。
「友人や先輩に助言もしてもらいましたが、無視して見た目で選びました(笑)。案の定取り扱いが雑ですぐに割れてへこませてしまいましたが、自分でリペアしたらグッと愛着が湧きましたね。何でも、使いこんである方がカッコいいですし(笑)。あとは練習あるのみですね。今のところウイークエンドサーファーですが、できるだけ朝イチの1ラウンドは行くように努力してます。何よりやってて楽しいですからね」
そんな齋藤さんの愛車はトヨタ アルテッツァ(初代)。実はクルマも大好きだそうで、サーフスタイルに寄せてクルマを選んだのではなく、クルマに合わせてサーフボードも選んだ。
「もともとFR(後輪駆動)のマニュアル車が好きでしたが、結婚を機にキューブに乗り替えました。そして離婚を機にクルマを乗り替えたんです。走り屋の先輩から『傷心だろうし30万円でいいよ』と言われ即決しました! 先輩が100万円ぐらいかけてチューニングしただけあって、足回りが良くて峠道が楽しい。軽いフケあがりと音も気持ち良いです。でも速そうな見た目に反してパワーはなく、意外に遅いんです(笑)」
となると気になるのは積載性だが、助手席を倒すことでサーフボードもギリギリ積める。その状態でも2人乗れるため、意外と不便はないとか。
「当然、車内は余裕がないので、バケツはトランクに収納しています。たまにキズなのは、海上がりのウェットスーツを安定して掛ける場所がないことですかね。ただ、友人などをこのクルマでサーフィンに連れて行くのは正直ムリなので、現地集合か別々のクルマで目的地を目指すことに。もちろん、キャリーを取り付けるなど、もう少しサーフィン仕様にすることも考えました。でも、やっぱりこのスタイルが良いかなって思っています(笑)」
サーフォンとクルマ。自分が熱くなれる趣味を、2つともバッチリ叶える好例だろう。
・トヨタ アルテッツァ(初代)の中古車を見てみる
【Case3:木村正則さん】大小2台のクルマで気ままにサーフィン
3人目のサーファーは木村正則さん(46歳)。子どもの頃から海や川で遊ぶのが好きで、高校卒業後にサーフィンにどハマり。最初はモテたい一心で始めたが、サーフィンをやっているうちに波に乗る楽しさに目覚めたという。
ホームは静岡のヨリコポイント。ラリー・メイビルの「フィッシュ5‘6“」、リドルの「M3P 6‘8“」、関澤製作所の「ダライラマ 6‘10“」など、様々なボード乗りこなす。
「サーフィンのスタイルはラブ&ピースですね(笑)。自由にのびのびと楽しんでますよ」
木村さんも前述の2人と同様にクルマが好きで、特に1960年代後半~1970年前半がお気に入り。そして愛車はダッジ ラムバン(初代)とスズキ キャリイ(10代目)の二刀流だ。
「ダッジを選んだ基準はデカいから。シンプルにそれだけ。板が何枚でも載るし、ええよ~(笑)。みんなで行くときなんかにも活躍してくれる。一方でキャリーはおやじとおふくろの形見で、ずっと乗るって決めています」
デカくてタフなラムバンならサーフィンでも当然、大活躍。一方でキャリーは軽トラックならではの「屋根がない」ことを生かして軽やかにサーフボードを運ぶ。「大は小を兼ねる」というが「大と小を兼ねる」クルマ選ぶもアリかもしれない。
・スズキ キャリイ(10代目)の中古車を見てみる
・ダッジ ラムバン(初代)の中古車を見てみる
PROFILE
SURFIN’LIFE:1980年に創刊。内容を大幅にリニューアルして、都市圏の社会人サーファーに向けて情報を発信している。「サーフ×ギア」「サーフ×テク」「サーフ×旅」だけでなく、「サーフ×キャンプ」「サーフ×移住」「サーフ×まちづくり」など多彩な切り口の特集で、多くのサーファーに支持されている。
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