趣味を満喫するセカンドリビングとカイエンが収まるガレージ【EDGE HOUSE】
2020/06/28
仲間とのひとときを楽しむための場所
映画館のスクリーンに映し出された『イージー・ライダー』は、多感な少年の心を一瞬でつかんだ。
以降、Kさんはアメリカンカルチャーに憧れるようになり、いつかはハーレーを、ガレージハウスのあるライフスタイルを、と胸に抱くようになった。
都心で暮らしていた頃はなかなか叶わなかったが、約3年前に念願のガレージハウスを海の近くに建てた。
65歳を過ぎた今でも、週末はサーフボードを抱えて、歩いて海へ向かう。
長い年月の中で、モノづくりの趣味も増えた。
釣り竿、ルアー、カスタムナイフ、カヌー……ログハウス作りではテレビ番組に出演した経験もある。
「人が人を呼び、いろんな達人と巡り合え、一流のモノづくりの技を教えてもらえました」
こうした仲間の中から、今も一緒にサーフィンを楽しむ友人がたくさんできたという。
だから1階は、そんな気のおけない友を迎えるゲストハウスにしたい。
愛車はどこからでも眺められ、ハーレーはセカンドリビングにも入れたい。
そんな数多のリクエストは、設計を担当したフリーダムアーキテクツデザインの川西隆広さんと田村優美さんの2人によって、素材感と塩害対策を両立させながらカタチにしていった。
ガレージ裏には、海から上がった体を洗うシャワールームと、サーフボードを置く収納が用意された。
「もう65歳を越えたからね、楽しめるうちに楽しんでおかないと」
そう、このガレージハウスは、念願を叶えた記念碑ではなく、これからの人生を謳歌するための布石にすぎないのだ。
施主の希望:
いくつもの要望を融合して週末が楽しみになるガレージに
ガレージから1階リビングへハーレーが入れられるようにしたい、家のどこからでも愛車が眺められるようにしたい、中庭でバーベキューがしたいなど、たくさん要望を出しましたが、設計担当の川西さんと田村さんが上手くまとめてくれました。おかげで今でも週末が楽しみだと思える、そんなガレージハウスになりました。
建築家のこだわり:
ハイグレードな空間を目指して素材とディテールにこだわる
Kさんは多趣味な方ですが、ラフではなくスマートでハイグレードな生活空間にしようと考えました。1階にあるセカンドリビングの床のタイルも、半端な一片が出ないよう、見た目が美しくなるように目地割りを行い、中庭からも愛車が美しく映えるようガレージのライティングを工夫。ステンレス階段のディテールにもこだわりました。
■主要用途:専用住宅
■構造:木造軸組構法
■敷地面積:247.06㎡
■建築面積:124.42㎡
■延床面積:193.13㎡
■設計・監理:フリーダムアーキテクツデザイン
■TEL:0120-489-175
※カーセンサーEDGE 2020年8月号(2020年6月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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