ミニ ミニコンバーチブル▲しょっちゅう壊れるわけではないけれど、オイル交換などの日々のメンテナンスは父親に協力してもらって自分でもやります。非日常的なつなぎを着るだけでも、がぜん作業する気が湧いてきますね(笑)!

憧れはあるけど「輸入車」ってやっぱり壊れやすいの???

若いけど、いや、若いからこそ輸入車が欲しい!

テラスハウスに出てくるのも輸入車だし、かっこいいよな。

住んでる家はテラスハウスみたいじゃあないけれど……、まずは素敵な車から!

予算的には100万円以内で購入したいけれど、輸入車はよく壊れるって聞くし安いとかなり不安……。

せっかく買っても修理代が多くかかるのは嫌。ちなみに、どんなところが壊れたり、壊れるといくらくらいお金が必要になるんだろう?

車にはそんなに詳しくないしなぁ……。

そう思って輸入車購入を憧れのまま、諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。

僕もずっと欲しかったミニを買うときは、もちろん修理の心配をしました。結局、最後はよくわからないながらも思い切って買ってみた派ですけど(笑)。

思い切ったはいいけど、修理にお金がかかって手放すことになっては本末転倒! 何かあったときにどのくらいお金がかかるのか、事前に知ってから買ったり計画を立てておいた方が良いに決まっています。

そこで、僕がミニ コンバーチブル 2007年式で総走行距離数4万2000㎞の中古車を約70万円で購入してから、2年間でどこを修理し、いくらかかったのか参考までに公開します!!

結論からいうと、所有している2年間で3ヵ所を修理して合計で約7万円かかりました。

大学生の自分にとっては、痛い出費……(涙)。

車は機械、同じ車種や年式であっても状態には差があるので、あくまで一例として参考にしていただければ幸いです。

最初の修理は
「ファンベルト」 新品交換で5000円

最初の修理は、購入後すぐにやってきました……(涙)。

MINIを納車して1ヵ月が経った8月の夜、名古屋にいる同級生のところへ大阪から友人と遊びに行った帰り道でした。

高速道路を軽快に走行中に、突然「バチバチッ」とエンジンルームから聞きなれない音がっ!

急いでパーキングに入り、ボンネットを開けて確認してみたが、ぱっと見では音の原因がわかりませんでした。

「ダイジョウブ?」と横からアラブ系外国人の方が話しかけてくれ……

なんと車関係の仕事をされている方で、さらには日本語まで話せると! 英語ができない僕はひと安心(笑)。

状況を説明するとエンジンルームを見ながら、「ファンベルトが裂けているネ」と一言、そして裂けた部分をハサミで手際よく切ってくれました。

音の原因は、ベルトが回るときに裂けた部分が周辺に当たっている音でした。

その後、ファンベルトが切れることなく無事帰宅。

※ファンベルトとはエンジンの力を利用して、バッテリーやウオーターポンプを動かすためのベルトです

もし切れてしまったら、バッテリーが上がったり、エンジンがオーバーヒートしてしまいます。切れなくて本当に良かった……。

ミニ ミニコンバーチブル ▲ミニは赤い矢印の奥にファンベルトがあります。素人じゃなかなかその異変には気づけませんよね

2つ目の修理は
「パワーステアリングホース」新品交換で6万円

ある日、車を止めているガレージの床にオイルがついていることが発覚。

下からのエンジンルームを覗き込んで、オイル漏れの箇所を探しましたが原因わからず。

その後、車屋さんでみてもらい、パワステホースから漏れていることが判明しました。

ミニの第1世代はパワステが油圧式、第2世代からは電動式になるので、これは第1世代特有の症状です。

これは高い修理でした(涙)。

このパワーステアリングのおかげで、ステアリング(ハンドル)が軽く動かせます。なので、壊れてしまったら、ステアリングは動かせますがとにかくすごく力が必要になります。

パワステがなかった時代の車はこんなに曲がるだけで大変だったのか、と正直驚きます。

ミニ ミニコンバーチブル ▲友人がミニ運転中の写真(信号待ちでインスタ映えを狙っている図)。片手でも操作ができるのはパワーステアリングのおかげ

3つ目の修理は
「エンジンマウント」新品交換で5000円

またまた、ガレージの床にオイル漏れの痕跡が!!

今度はどこかと再びボンネットを開けて探してみると、エンジンマウントからのオイル漏れだとわかりました。またまた車屋さんに交換をお願いに行きました。

我が愛車ながらよくオイル漏れします(笑)。

エンジンマウントは、エンジンと車体をつなげる部分でクッションのような働きをしています。

もし、この部分が壊れてしまったら、エンジンが暴れてしまうことも……恐ろしい。

ミニ ミニコンバーチブル ▲赤い○の部分がエンジンマウントです。エンジンの横にあります

ゴム系は経年劣化に弱い

僕の場合、修理箇所のすべてに影響したのがゴムの劣化によるものでした。

消耗品といえる部分なので、10年以上前に生産された個体としては仕方のないことですね。

10年以上経過した車の購入検討をする方は、輸入車に限らずですがゴム系部品の交換歴や劣化具合をお店の人と確認すればその先にかかってくる費用がイメージつきやすくなるでしょう。

所有してみて思う、「結局は何にお金を使うか?」

消耗品とはいえ直すためになんだかんだの出費はあるものの、大学生の自分でも頑張って車を所有できています。もちろん、自分以外の友達でも車を所有している人はいます。

つまり、手元にあるお金(または必要なお金を稼ぐことも含めて)を何に使うかではないかと思います。

例えば僕の場合は、車以外の買い物では我慢していることだってあります。

ハイブランドの服や靴などは特に我慢ですね。周りの子たちはバイト代でステキな服を買っていてうらやましいです(笑)。

僕にとっては、週に1回着るハイブランドのファッションより、毎日乗れる車にお金を使うことを選びました。欲しかったミニに乗って楽しんでるんだから、修理代も仕方ないよなって思えてしまいます。

輸入車を買って手をかけるという価値

ちまたでいわれるように、輸入車の方が国産車よりも修理が必要なことが多いかもしれません。でも、なぜか運転するときの気持ちは高まるし不思議な魅力を感じています。

もしかすると、ほとんどのモノが便利になり「手がかからなくなった」現代において、「手がかかる」「手をかけることができる」ということ自体に、価値が出てきているのかもしれません。

つい、行列がある飲食店に並んでみたくなるように。流行りのタピオカだって「並ぶ」という手間をかけて飲むことで価値が増幅にされるのでは(笑)?

そう考えれば、輸入車だってタピオカと同じ魅力があるのかも?

輸入車乗ってエンジンをかけて、気分はテラスハウス!

手がかかる輸入車、ホントにオススメです!!

ミニ ミニコンバーチブル ▲夏にはサングラスをかけてテラスハウス気取りで調子に乗りましょう!
文、写真/芝本将也(カーセンサー学生編集部員)

芝本将也

カーセンサー学生編集部員

芝本将也

近畿大学経営学部松本ゼミ所属の現役大学生。ゼミでは「若者の車離れを解消する」をテーマに活動中。若者である自分たちが声を上げることで、同世代の車離れに、世の中に、一石を投じたいという思いのもとプロジェクトを立ち上げカーセンサーで執筆中。愛車はミニコンバーチブル