えっ、パパ・ママの4割が未着用!? 再認識してほしい「チャイルドシート」の重要性
2018/11/11
チャイルドシートへの意識が低い親たち
『 66% 』
こちら、なんの数字だかわかりますか? JAFが調査した6歳未満の子供のチャイルドシート使用率です。
34%のお父さん、お母さんたちがチャイルドシートを使用していないという結果は、驚愕です。
年齢別に見ると、年齢が上がるにつれて使用率は下がります。
成長に従ってチャイルドシートを窮屈に感じ、嫌がる子供が多いという理由が考えられます。
ある程度大きくなれば、大人用シートベルトで安全を担保できると考えている保護者も多いようです。
由々しき事態なのは、一人座りもままならない1歳未満の子供の2割近くがチャイルドシートを着用していないという事実。
事故以前の急ブレーキだけでも、赤ちゃんにとっても体の負担は相当なものです。
前、後ろからだけでなく、横からぶつかられる事故もある
事故といえば、対向車線の車との正面衝突、後ろの車に突っ込まれる後面衝突を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、意外にヒヤリとするのが側面衝突。
狭い路地などで突然横から出てきた車が、ドア側に突っ込んで事故に至ります。
ベビーカーやチャイルドシートなどの製品を販売している「アップリカ」の調査によると、車に乗っているママの31%が、あわや側面衝突というシーンに出くわしヒヤリとしたと回答しています。
側面衝突は、起これば軽傷よりも重傷、重傷よりも死亡に至る確率が上がっていく、実はとても怖い事故です。
この側面衝突による1歳未満の赤ちゃんの死傷率は平均15%。
起これば死に至るリスクもあるこの恐ろしい事故から赤ちゃんを守るためにも、チャイルドシート着用は親がしてあげられる子供への最大の愛情ではないでしょうか。
どれも同じだと思ったら大間違い!
これを読んで、「よし! チャイルドシートを買おう!」と思ってくださった読者の皆さんが、ネット通販や用品店を訪れてまず驚かれるであろうことは、その種類の多さと価格の幅!
筆者も最初は大変な衝撃を受けました……。
アップリカの調査では「安全基準を満たしているものが良い」というママの約8割が、「どのチャイルドシートもある程度安全だと思う」と回答していて、チャイルドシートの違いについての理解は低い様子が垣間みえました。
実は、満たす安全基準や、それを実現するための機能は商品によって異なります。
例えば安全性を測るモノサシでいうと、チャイルドシートに課せられた安全規則。安全性を担保するため、複数の試験項目をクリアしたものが承認されます。
これまでは「R44」と呼ばれる安全規則に沿って商品開発されており、前後の衝撃に対する試験など複数の項目をクリアした製品が承認されていました。
それがさらに進化したのが最新の安全規則である「R129」。
前述のとおり、「側面」からの衝撃は重大事態を引き起こす大変に怖い事故だという認識が高まり、従来の前後の衝撃に対する試験に加え、側面衝突に対する安全試験をクリアした製品のみが承認されます。
チャイルドシートの最大の目的は子供の命を守ること。選ぶ際には、「安全性」という観点は重視したいものです。
実際に使う子供の立場になって選ぶ
また、既出のデータで示された、チャイルドシートの未着用率の背景には、「子供がチャイルドシートに乗りたがらない」という実態もあります。
せっかく安全基準を満たしているものであっても、狭い、暑くて蒸れる、座面が硬くて座り心地が悪いチャイルドシートでは子供はおとなしく乗ってくれません。
特に、首や腰の座らない0歳児や体幹の弱い幼児の場合、腰を立てて長時間座ることへの負担は相当なものです。
さらに、チャイルドシートで安全を買ったつもりでも実に半数以上が、肝心の取り付け方が間違っていたり、子供の乗せ方を誤っているという実態があります。
このような場合に事故が起こっても、正常にチャイルドシートの安全性は機能しません。
チャイルドシートは、子供の座り心地や寝心地、素材といった「快適さ」という観点と、
正しく使用することができる「取り付けやすさ」や「子供の成長に伴う体格の変化への柔軟な対応性」も観点として重要になるでしょう。
R129適合の最旬チャイルドシート
このような観点を兼ね備えた最旬のチャイルドシートが発売されるとのことで、先日、発表会に行ってきました。
アップリカから発売される「フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー」。
横からの衝撃にも強い「サイドシールド」を搭載した本商品は、最新安全規則R129に適合しており高い安全性を誇るそうです。
「自分は絶対に事故に遭わないし大丈夫」「すぐ使わなくなるものだから何でもいい」
もしこんなことを思っている方がいたら、チャイルドシートの重要性を再認識いただくとともに、前述した観点を参考に、より良いモノ選びをしてほしいと願います。
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