【マツダ プレマシーの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: マツダ / ミニバン / 家族向け / クルマを選び始めた人向け / プレマシー / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/02/21
マツダ プレマシーの中古車は今
1999年に、3列目を備えたハッチバックという立ち位置で登場し、2代目からはスライドドアを備えたミニバンとして人気を博したマツダ プレマシー。
2017年を最後に生産が中止され、現在では中古車でしか手に入れることができない。
初代プレマシーは流通量が僅少だが、スライドドアが採用された2代目以降は探しやすい状況にある。
2代目プレマシーは、ほぼすべての物件が総額70万円以下になっていて、予算30万円前後でも狙うことができるため、価格重視でミニバンを探しているという人にはオススメなモデルだ。
3代目は、まだ生産終了から約3年ということもあり流通台数が多く、条件に合わせて物件を選びやすい状況になっている。前期型なら予算50万円で買うこともできるし、スカイアクティブ技術を搭載した後期型も予算100万円あれば購入可能だ。
ここからは各世代に分けて、オススメの選び方や特徴、中古車相場について紹介する。
プレマシー(初代)の特徴と中古車相場
■プレマシー(初代)DATA
生産期間:1999年4月~2005年1月
中古車流通量:10台以下
中古車価格帯:20万~30万円
■プレマシー(初代)の特徴
90年代のミニバンブームにより、トヨタ ラウムやダイハツ パイザーなど、背を高くしてスペースユーティリティを高めたハッチバックが登場する。プレマシーもそんな流れの中で登場したモデルだ。
初代はコンパクトワゴン/コンパクトセダンの、ファミリアをベースに開発された。2列シート5人乗りと、3列シート7人乗りの2つの仕様がラインナップされている。3列仕様の3列目シートは、格納式ではなく脱着式になっている。
デビュー時のパワートレインは、1.8L直列4気筒+4速ATのみの設定だった。
2001年7月のマイナーチェンジでは1.8Lエンジンに加え、2Lエンジンを搭載した「スポルト」をラインナップに追加。これにより市街地はもちろん、高速道路などでも余裕をもった走りが味わえるようになった。
また、同年12月には、中間グレードの「1.8G」をベースに「スポルト」のエアロパーツや2Lエンジンを搭載した「G-スポーツ」を限定販売している。
2002年6月の一部改良では、脱着式だった3列目シートを格納式に変更。これにより利便性が大幅に向上した。このタイミングのグレード変更で、2列シート仕様は1.8Lのベースグレードである「C」のみに。ほとんどのグレードが3列シート仕様になった。併せて「スポルト」がディスチャージヘッドライトを装備している。
■プレマシー(初代)の中古車相場
現在、初代プレマシーは数台しか流通していない。
残っているのはいずれも、1.8Lエンジン搭載車。年式が古いことから、「ミニバンをお得に手に入れたい」という人は2代目以降がオススメだ。
▼検索条件
マツダ プレマシー(初代)× 全国プレマシー(2代目)の特徴と中古車相場
■プレマシー(2代目)DATA
生産期間:2005年2月~2010年6月
中古車流通量:約180台
中古車価格帯:10万~50万円
■プレマシー(2代目)の特徴
2代目プレマシーは初代からコンセプトを大きく変え、ミニバン専用モデルとして登場した。ドア形状もリアドアを両側スライドドアにして、ミニバンとしての利便性を高めている。
2代目プレマシーのパッケージングコンセプトは“6+One”。基本は1列目2人、2列目2人、3列目2人の6人乗りを想定しているが、いざというときのために2列目中央に補助席的なシート(カラクリ7thシート)が設置されている。
普段は2列目中央の座面を左の席側に起こしておき、7人で座るときには座面を出してシートにすることができる、バスの補助席のような構造になっている。
7番目のシートを使わないときは、3列目へのウォークスルー状態にしておいたり、2列目中央の背もたれ部分をアームレストとして使ったりすることができる。
2列目に3人で座った際もゆとりがあるよう、全幅は1745mm確保されている。
搭載エンジンは2Lをメインに、最高出力165psを発揮する2.3Lエンジンも用意。デビュー時のグレードは、新車時価格が高い順に下記のとおりとなる。
「23S」>「20S」>「20C」>「20F」
最初はすべて2WDという展開で、2005年8月に2Lエンジン搭載車に4WDが追加された。そして同年12月には、「20C」と「20S」の間に、「20CS」というグレードが追加されている。
2007年1月の一部改良では、これまでの2Lエンジンに加え、燃費性能を高めた2L直噴エンジンDISIをFFモデルに投入。「20F」、「20CS」、「20S」は通常のエンジンと、DISIエンジンの2本立ての展開となっている。
その後、DISIエンジンを搭載したスポーティグレード、「20Z」が追加された。通常エンジン搭載車が4速ATなのに対し、DISIエンジン搭載車は5速ATになる。カーセンサーnetでは「20S DISI」など、DISIエンジン搭載車は物件のグレード名に「DISI」とついているので、そこで確認することができる。
2007年9月のマイナーチェンジでは、FF車全グレードが5速ATになった。
■プレマシー(2代目)の中古車相場
2代目プレマシーは、流通している物件の半数以上が2007年9月以降に生産された後期型となっている。燃費性能や、走りの滑らかさという観点から、この後期型に搭載されている5速ATがオススメ。前期型と後期型で価格差はほぼないため、基本は後期型から、条件を絞っていくという探し方がよいだろう。
予算重視なら「20CS」を。総額30万円でも、走行8万km前後の物件が見つけやすい。予算を50万円まで増やせれば、走行距離5万km前後のものも選択肢に入ってくる。
スポーツグレードにこだわるなら、流通量は20台弱と少ないが「20Z」を推したい。パワフルな2.3L車の「23S」は流通台数が数台とかなり少ないので、限られた条件ではあるが即断即決が求められそうだ。
▼検索条件
マツダ プレマシー(2代目)× 全国プレマシー(3代目)の特徴と中古車相場
■プレマシー(3代目)DATA
生産期間:2010年7月~2017年12月
中古車流通量:約400台
中古車価格帯:20万~160万円
■プレマシー(3代目)の特徴
2代目のイメージを残しながら、立体的な造形で抑揚感を表現した3代目プレマシー。利便性に優れたスライドドアや2列目席の「カラクリ7thシート」など、2代目で好評だった機能はしっかり受け継がれた。
その「カラクリ7thシート」は2代目よりも大型化されたことで、中央席に座る人の快適性が向上している。
搭載エンジンは2L DOHCのDISIで、中間グレードの「20E」と上級グレードの「20S」にはアイドリングストップ機構を搭載。トランスミッションは5速ATを採用している。「20E」と「20S」には4WDもラインナップされた。
2013年1月のマイナーチェンジでは、マツダの次世代開発思想である、スカイアクティブテクノロジーを採用したグレード、「20Cスカイアクティブ」「20Sスカイアクティブ」「20Sスカイアクティブ Lパッケージ」をFF車に設定した。
搭載される技術は高効率の直噴ガソリンエンジンと、高効率6速ATだ。これにより、スカイアクティブテクノロジーを搭載したグレードは、発売時点でミニバントップクラスとなる、16.2km/L(JC08モード)という低燃費を達成している。
■プレマシー(3代目)の中古車相場
流通している約400台のうち、前期型は約230台と5割以上を占める。
最安値帯は、総額20万~30万円プラスα。このゾーンには多走行車が多くなるものの、エントリーグレードの「20CS」なら、走行距離6万km前後の物件も見つけることができる。コスパ重視なら、このあたりを中心に探してみるといいだろう。
一方、上質な雰囲気でプレマシーを楽しみたい人には、ハーフレザーシートや17インチアルミホイールなどが備わる特別仕様車、「20S プレステージスタイル」がオススメ。予算の目安は80万~100万円。台数が少ないので、条件に合ったものがあれば早めに問い合わせをした方がよさそうだ。
低燃費にこだわりたい人にオススメの、スカイアクティブ搭載車は140台ほど流通していて、価格帯は総額60万~170万円と幅広い。ベーシックな「20Cスカイアクティブ」だと、予算70万円ほどで走行5万km前後のものが見つかる。クルーズコントロールが備わる「20S Lパッケージ」狙いなら、予算130万円は見ておきたい。
▼検索条件
マツダ プレマシー(3代目)× 全国※記事内の情報は2021年6月17日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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