実録! はじめてのチャイルドシート購入 ~我が子&我が家のお財布に合うモノを選ぶ5つの観点~
2018/03/30
子育てカーライフの必需品、チャイルドシート
子供と車に乗る際の必須アイテムといえば「チャイルドシート」。
でも、チャイルドシートって種類もいっぱいだし何がどう違うのかよくわからない。何を基準に選べばいいの!?
……そんなど素人・武田が、チャイルドシート認定指導員・高橋亮さんと一緒にはじめてのチャイルドシート選びにチャレンジしました。
この記事では、アドバイスいただいた様々なことと、私の購入体験談を紹介。果たして、無事に納得できるチャイルドシートを買えたのか!?
6万円超えも続々。チャイルドシート、高っ!!!
購入に先立ち、まずは私のリクエストを伝えました。
● ミーハー上等。絶対に外国ブランド!
● 主婦ですので予算重視。上限1万円くらい
● 車に装着しやすい
● 子供が成長しても長く使えるかつ、快適
高橋さんは、ふむふむとうなずき、さっそく「武田さんの高級思考(ミーハー思考?)なら、車に合わせてBMW純正のチャイルドシートはいかがですか?」とのご提案。
そりゃかっこいいに決まってるけど……絶対高いでしょ~!
ネットで調べてみると7万円程度と、予想どおりの高級品……。予算オーバーで早々に却下すると、「嗜好性に沿った商品選びも大事ですが、機能観点で選ぶのも大事なんです」と、優しく諭しながら改めて選び方のポイントを整理してくれました。
購入の際に着目してほしいのは、以下の観点とのこと。
【観点1】「ISOFIX」タイプか、シートベルト装着タイプか?
【観点2】いつまで使える仕様なのか?
【観点3】子供を支える装備はどのくらい手厚いか?
【観点4】洗うことができるか?
【観点5】座り心地は良いか?
ということで、私もこの観点に沿って、チャイルドシート選びスタートです!
【観点1】「ISOFIX」タイプか、シートベルト装着タイプか?
のっけから聞きなれないワードが飛び出て戸惑う私……。「あいそふぃくす」とは何かを伺いました。
「チャイルドシートの規格です。シートベルトで固定するタイプではなく、車両にある金具にコネクターをはめ、固定できるタイプになっています」と教えてくれた高橋さん。
なんでも、2012年7月以降に発売された自動車は、このタイプへの対応が義務付けられているため、コネクター接続部が搭載されているのだとか。
「というのも、従来のシートベールで座席に固定するタイプは、シートベルトの締め付けが緩いと機能を発揮せず、安全性に課題がありました。ISOFIXタイプであれば、セッティングも簡単で都度直さなければならない煩雑さもなく、安全性も高いのです」
なるほど、新しもの好きの私としては、激しく惹かれます。車両も対応してるし、迷う必要なくソレ(ISOFIX)に決まり! と思っていざ売り場に行くと…………た、タ、た、高い!!!!!
6万円超えとな!? !?……こんなに高いなんて、聞いてないーー(泣)。
命を守るチャイルドシートとはいえ、これは予想外の高価格帯……。
ミーハーで浪費家な私も、さすがに冷静にならざるを得ないお値段です。
気を取り直してシートベルト固定タイプのラインナップを見ると、え!? 3万円超え!? !?
どうやら、そもそも私の相場感が大きくズレていたよう……。
高橋さんも「1万円で買えるシートとなると、かなり限定されるかもしれません」と苦笑い。子持ちで車を購入する際は、ある程度チャイルドシートの予算も確保しなければいけなかったと、洗礼を受けました。
【観点2】いつまで使える仕様なのか?
つまり、チャイルドシートは決して安い買い物ではありません。となると「どうせ買うなら長く使いたい」というのが主婦の切実な思いではないでしょうか。
しかし、ひと口にチャイルドシートと言っても、お子さんの成長過程によって使用するシートの種類は異なります。
首のすわらない乳児を対象に、シートがフラットで進行方向とは逆向きにセットする「新生児・乳児用ベビーシート」。
首・腰がすわった乳児から幼児期まで使用でき、進行方向に取り付けて、シートに付属したハーネスで体を固定する「幼児用チャイルドシート」。
そして、体重15kg以上の子供が対象で、車のシートベルトを着用するために座面を高くする「ジュニアシート」。
大きくはこの3種類に分類されます。
「これ、いいじゃん!」と思っても、対象年齢が「4歳まで」とか、逆に「3歳から」など、自分の子供に合わず困った方もいるはず。
子供の体の大きさや成長を見据えたうえで、どの種類を買うかの検討が必要なのです。
そして、乳幼児期の頃から使う場合は、成長段階に合わせてシートを買い替えるのか、長く使えるものを選ぶのかを最初に決めるのがよさそうです。
皆さんも、お子さんの身長や体重、どのくらい長く使うつもりなのかをまずは整理して売り場に足を運びましょう。
【観点3】子供を支える装備はどのくらい手厚いか?
ここからは少し細かい部分の追求です。
「子供は乗車中に寝ることが多いんです。頭の重い子供は、首を傾けて寝てしまいがちですが、その首をしっかり支える構造になっているかどうかが大事なポイントです」と高橋さん。
例えば、首回りが二重のクッションになっている製品などは、寝ている子供の頭が傾くことなくしっかりとホールドされます。
赤ちゃんの頭部は非常に柔らかく繊細なため、急ブレーキのような大きな衝撃だけでなく、大人では気にならないような走行中の微細な振動でさえも負担は小さくないのだとか。そんな赤ちゃんの快適さと頭部を守るために、衝撃を吸収する素材を採用している製品もありました。
最低限の安全の先にある、赤ちゃんの快適さ、ストレス軽減を実現する品質にこだわって選ぶ、というのも大事な観点なんですね。
【観点4】洗うことができるか?
子供ってとっても暑がりですよね。着用する服の枚数は、冬なら大人のマイナス1枚でよいといわれるほど。夏に限らず、暖房の効いている冬こそ、実はたくさん汗をかきます。
ゆえに、洗える素材かどうかは重要なポイント。お子さんが汗をかいても洗濯できれば清潔に保つことができ、汚れが蓄積せず結果的に長く使えます。お子さんがアレルギーをおもちの場合はなおさら安心ですね。
洗えるかどうかだけでなく、通気性も要チェック。メッシュ素材は涼しく優れもの。子供も快適です。逆に熱がこもりやすい素材だと、子供が暑くて不快なだけでなく、不衛生になりがちです。
【観点5】座り心地は良いか?
赤ちゃんといえど、座り心地も大事な要素です。
特に10ヵ月のうちの子は身長も体重も成長曲線の上目。新生児から使えて、そのまま持ち運びもできるというベビーシートはもはやキツキツで、かなり窮屈そうでした。
高橋さんも「座面に適度なゆとりがなければ、きつくて子供はじっと座ってくれません。お古のチャイルドシートをもらったので使っているけれど、実はすでにサイズアウトしていて子供の体型にフィットしていない、もっと言うと安全機能を果たせていないといったこともよくあるんです」と教えてくれました。
説明書に書いてある、「4歳まで」といった年齢表記よりも、大事なのは「対象体重」や「対象身長」です。お子さんの成長過程、実際の体型に合わせて、座面の横幅や座ったときの背面にいくらかゆとりのあるものをセレクトするのが賢明です。
また、座面部分の材質チェックもお忘れなく。
というのも、チャイルドシートは強い衝撃に耐えられるよう、強化プラスチックで骨格が作られています。この屈強な骨組みを覆う、カバーやクッションの素材は製品ごとに異なるので、ぜひ実際に触ってチェックしてみてください。
座り心地はもちろん、衝撃を吸収・分散する低反発素材といったように、機能が違います。これが値段にも反映していたりするので、安直に「安い」という理由で選ぶと、座り心地も安全性もいまひとつ、なんてことが。スペックの違いを理解したうえで選ぶようにしましょう。
結局、私が購入したのは……
さて、これらの観点を教えていただき、現実的な予算と、車のサイズを鑑みて、最終的に私が選んだのはこちら!
5つの観点を参考に、我が子の安心安全のため、我が家のお財布のため、妥協する部分とこだわる部分を選択し、たどり着いた製品です。決め手となったのは、
● ドイツブランドの「レカロ」製(やっぱり譲れないミーハー魂)
● 価格「2万円」台
● 二重構造のクッションで頭をしっかりホールド
● 座部クッションが厚めで座り心地◎
● ヘッドサポートと肩ベルトの高さが調節できるので長く使える!
という点。
観点なしに選んでいたら、値段の衝撃→あまりの種類の多さに混乱→思考停止になって絶対に決められなかったはず……。
これから購入される方は、ぜひこの記事をご参考にしていただけると幸いです。
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