▲家具を買うときは置く場所のスペースを測っておくと失敗が減ります。中古車も同じように事前にちょっと準備しておくことで販売店で車をスムーズに見ることができるんです ▲家具を買うときは置く場所のスペースを測っておくと失敗が減ります。中古車も同じように事前にちょっと準備しておくことで販売店で車をスムーズに見ることができるんです

すべての準備は店頭で中古車を気持ちよく見るために

カーセンサーnetで「これはっ!!」という中古車を発見! メールで在庫確認したら「まだ車は残っている」という連絡が。

「♪───O(≧∇≦)O───♪ よーーーし!! これで車が手に入るぞ!!」

テンションMAXで中古車販売店に実車を見に行くことにしたあなた。ちょっと待って! 目当ての車をきちんと見るためにも中古車屋さんに行く前にやっておいた方がいいことがあるのをご存じですか?

もちろんこれらを一切やらずに中古車屋さんに急いでも車は買えます。でも少しだけ労力をかけることで、店頭で気持ちよく目当ての車を見ることができるようになるんです。気持ちよく見ることができれば買うべき車かどうかの判断も冷静にできるし、お店の人との会話も弾み、そこからいろいろなヒントが得られるかもしれませんよ。

1、予約を入れよう

▲来店予約は時間に余裕を持っておくと楽。とくに1日で複数店舗に足を運ぶ際は、途中で渋滞に遭遇する可能性も考慮しておくと、当日焦らずに済みます ▲来店予約は時間に余裕を持っておくと楽。とくに1日で複数店舗に足を運ぶ際は、途中で渋滞に遭遇する可能性も考慮しておくと、当日焦らずに済みます

ほとんどの人はヘアーサロンに行くときに予約を入れますよね? レストランに行くときも事前に予約しておくことがあるでしょう。予約を入れることで店頭で待たずにスムーズに案内してもらえます。

中古車も同じ。直接中古車屋さんに出向いたときに他のお客さんがその車を見ていたら、あなたはお客さんが帰るまで待つことに……。予約を入れておけばそんな“無駄な時間”をなくすことができます。

また、新車と違い同じものが2つとない中古車の購入は“早い者勝ち”のシビアな世界。あなたがお店に行く前に売れてしまう可能性だってゼロではありません。そんなとき、予約を入れて連絡先を伝えておけば売れてしまったと連絡をくれるので無駄足を踏まずに済みます。

2、メモをとれる準備をしていこう

▲聞きたいことを事前にメモしておいて持っていくことも大切ですが、実車を見てはじめて出てきた疑問・質問の聞き逃しが無いように、店頭でもメモがとれる準備をしていきましょう ▲聞きたいことを事前にメモしておいて持っていくことも大切ですが、実車を見てはじめて出てきた疑問・質問の聞き逃しがないように、店頭でもメモがとれる準備をしていきましょう

聞きたいことは事前にまとめておくと◎。もちろん、カーセンサーnetの「在庫確認・見積依頼」機能を使えば、お店に行く前にどんなことでも問い合わせは可能ですので、こういった機能も活用してみてください。とはいえ、実車を前にすれば、疑問質問も増えるはず。聞きもれなく質問し、契約の判断基準となる答えを忘れないためにも、その場でメモができる準備をしていきましょう。

3、「即決」に備えたものを持参しよう

▲乗り替え予定で、すでに乗っている車があるなら、チャイルドシートなど普段使っているものをそのまま積んで来店がオススメ ▲乗り替え予定で、すでに乗っている車があるなら、チャイルドシートなど普段使っているものをそのまま積んで来店がオススメ

□運転免許証
□メガネ・コンタクトレンズなど
□数万円の現金
□購入の絶対条件になるもの

□CD、USBケーブルなど ※あったら便利!

中古車屋さんでは可能な限り試乗したいもの。自分の車でお店に行くなら免許やメガネなどは持っているでしょうが、電車で行く場合はうっかり忘れることがないよう要注意!

見に行った車を気に入ったけれど、他の車も見に行くことになっているのでそれを見て最終的に決めたい。気に入ったけれど奥さんの承諾も取らないといけないから購入の返事を1日待ってほしい。そんなときはお店に少額のお金を渡すことがあります。これは申込証拠金と呼ばれるもので、取り置きなどをお願いする際に冷やかしではないことを証明するためのお金です。後日その車を買うことになれば申込証拠金は代金の一部に充てられます。また契約が成立しなかった(車を買わなかった)場合は全額返金されます。

またベビーカーやサーフボードなど「これが積めなきゃ困る!」というものがある場合はぜひお店にそれを持っていき、お店の承諾を得たうえで実際に積んでみましょう。納車後に実は積むことができなかったなんてことになってもどうすることもできませんからね。聴き慣れたCDやスマートフォンに接続できるUSBケーブルなどは、オーディオの確認をする際に便利です。

4、印鑑登録は事前に済ませておこう

▲実印登録できる印鑑にはサイズや素材の規定があります(ゴム印などは不可)。文具店などで売られている認印も登録可能ですが、多くの人は印鑑店でオリジナルの印鑑を作ってもらっています ▲実印登録できる印鑑にはサイズや素材の規定があります(ゴム印などは不可)。文具店などで売られている認印も登録可能ですが、多くの人は印鑑店でオリジナルの印鑑を作ってもらっています

車を買うときは印鑑登録した実印と発行から3ヵ月以内の印鑑登録証明書が必要になります。いわゆる三文判でも実印登録できますが、実印は不動産売買や銀行などからの借入時にも使う重要な印鑑。悪用されることを防ぐためにも、きちんとしたものを作ることをオススメします。

【番外編】車をじっくり見たいなら天気予報もチェック

▲車の状態を確認するのに最も適した天候は薄曇り。晴れの日だと思いがちですが、晴天すぎて太陽がギラギラしている日は、ボディに日光が反射して見にくくなることもあります ▲車の状態を確認するのに最も適した天候は薄曇り。晴れの日だと思いがちですが、晴天すぎて太陽がギラギラしている日は、ボディに日光が反射して見にくくなることもあります

中古車屋さんは雨だろうが雪だろうが、定休日じゃない限りオープンしています。ただ、「カーセンサーnetの写真で一通り車の状態はわかったけれど、自分の目でちゃんと確かめたい」と思っているなら、天気は重要なファクターになります。

というのも、ボディが雨などで濡れていると小傷などが見にくくなってしまうから。お店は隠すつもりがなくても後で気づいてガッカリ……なんてことになるかもしれません。同様に夜、暗くなってからお店に行くのも車の状態を確認しづらくなってしまいます。

オススメなのは、薄曇りの日。もちろん、天気は完全に読むことはできませんし、スケジュールに余裕がない場合は、気にしすぎるのも良くありませんが、来店日の候補がいくつかある場合などは、参考にしてみてください。


買いたい度合い高めの人ほど、入念な準備を……。ぜひ、実践してみてください!

text/高橋 満(BRIDGEMAN)
photo/高橋 満・編集部