もうすぐ子どもたちの夏休みがやってきます。家族でのドライブや帰省など車が活躍するシーンがますます増えるのではないでしょうか。そうなるとカーナビがあると便利だな、と思う人も多いはず。そんな人にオススメしたいのがスマホのカーナビアプリ。今回は「カーナビタイム for Smartphone」をご紹介します。iOS版とAndroid版があります。

今回はAndroid版を使ってみました。同アプリをリリースしているのは、電車の乗り換え案内や目的地までの徒歩+電車での誘導まで、多彩なサービスを展開するナビタイムジャパン。地図データをスマホにあらかじめダウンロードすることで通信ができない圏外でも案内が可能になっていて、地図データは定期的に更新されます。

ちなみに今年3月30日と4月14日に開通した圏央道の新区間に関しては即日対応してくれました。そのほか駐車場の空き情報(満空情報)やガソリンスタンドのガソリン価格なども最新のデータが活用できますから、出かけた先での駐車場やガソリンスタンドを探す際にも便利です。このようにスマホという通信端末のメリットを最大限に引き出したカーナビ性能が、このアプリの特徴です。

渋滞情報はなんと1分毎に更新し(通常のVICSだと5分おき)、【図1】のようにより早く到着できるルートを提案してくれます。さらに渋滞情報を1枚の地図上で見られるようにした渋滞フルマップ(【図2】)もあります。

通常の渋滞情報アプリだと関東・東海など地域で渋滞マップが分けられていて、例えば東京~大阪間などの渋滞を見るには何枚ものマップを見る必要がありましたが、これなら好きな方向にスクロールしていけばいいだけなので、とても便利です。

さらに、他のアプリでは意外と少ないのですが【図3】のように画面を縦方向で使用できます。また最近バージョンアップで音声認識コントロール(【図4】)が追加されるなど、使い勝手の良さも考えられています。

アプリ自体のダウンロードは無料ですが、利用するにはiPhoneの場合は有料チケット(30日500円~)、Android端末は契約(月額525円~)が必要です。またiOS版の場合は5.0以降での使用が可能ですが、Android版の場合は使える端末が限られます。

いずれにせよiTunesやGoogle playで料金や対応端末を確認ください。ちなみにAndroidの使用端末が限られているのは、このアプリの優れた性能を最大限に引き出すためには高性能なスマホが必要だということ。最新スマホならばほぼ問題はありませんが、逆に言えばそれだけこのアプリ自体も高性能であるという証明なのです。

Text/高山正寬

「カーナビタイムfor Smartphone」。iOS版、Android版ともに無料(別途、使用料が必要)。条件および使用料の詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

「カーナビタイムfor Smartphone」。iOS版、Android版ともに無料(別途、使用料が必要)。条件および使用料の詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

【図1】最大5ルートを探索。ガソリン消費量の少ないルート(ECO)や景色の良い道を優先する(景観優先)などユニークな検索条件もある

【図1】最大5ルートを探索。ガソリン消費量の少ないルート(ECO)や景色の良い道を優先する(景観優先)などユニークな検索条件もある

【図2】バージョンアップによる素早い機能追加がこのアプリのメリット。この渋滞フルマップも昨年末に追加された機能

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【図3】アプリ(地図)画面は横画面のほか、このような縦画面表示も可能。こうすると先の道路状況が把握しやすく便利

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【図4】フリーワード検索や地図の縮尺変更などが音声でコントロールできる。スマホの近接センサーに手をかざすだけで起動する

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