三井住友海上火災保険の「スマ保『運転力』診断」や、損保ジャパンと日本興亜損保による「Safety Sight」といった自動車保険会社がリリースするアプリは、無料なのに機能が充実している。今回とりあげるソニー損保の「ドライバーズナビ」もそのひとつだ。2011年7月にリリースされたが、1年後の2012年7月にはドライブレコーダー機能が追加されている。

iOS版とAndroid版があり、ともに無料。今回はiPhoneで試してみた。アプリを立ち上げて、まずは自分の名前と車検時期やタイヤローテーション時期などを入力すると【図1】へ。上の「安全運転診断」をタップし、自分の名前を選ぶと【図2】へと移る。あとは運転開始をタップするだけ。

ドライブレコーダー機能を使う場合、ダッシュボード上にクレードルなどでスマホを固定しなければならないのは「スマ保『運転力』診断」と同様だ。また危険な運転の場面や、万が一の事故時の前後10秒間程度を録画し、あとで振り返って見ることができるというのも同じ。そこで今回はクレードルに設置せず、あえて「安全運転診断」のみ試してみた。

「安全運転診断」だけならセンターコンソール内や小物入れなど、なるべくスマートフォンが運転中に動かないところに置くだけでよい。運転結果が【図3】。100点満点で36点。危ないと判断された部分は1ヵ所(【図4】の黄色い「!」のところ)だけ。危険と判断された箇所は「スマ保『運転力』診断」のレビュー時より少ないが、点数は今回のほうがはるかに低い。

診断する場合は30分以上の走行が必要で、それ以下だと診断されない。そのほかに、給油量などを入力して燃費をチェックする機能や、保険満了日や車検期間を入力しておくとアラートを上げてくれるなどの機能も備わっている。気軽に自分の運転の実力を知ることができ、燃費などもチェックできてオススメだ。

Text/籠島康弘

「ドライバーズナビ」。iOS版とAndroid版があり、ともに無料。条件/iOS4.0以上。Android2.1以上。詳細はitunesおよびGoogleplayで確認を

「ドライバーズナビ」。iOS版とAndroid版があり、ともに無料。条件/iOS4.0以上。Android2.1以上。詳細はitunesおよびGoogleplayで確認を

【図1】初めて起動すると表示される画面。指示に従って車の情報を登録する

【図1】初めて起動すると表示される画面。指示に従って車の情報を登録する

【図2】登録が終わったら【図1】に戻る。一番上の「安全運転診断」をタップするとこの画面に移る

【図2】登録が終わったら【図1】に戻る。一番上の「安全運転診断」をタップするとこの画面に移る

【図3】走行終了後【図2】の画面に戻り「走行履歴」をタップ。さらに該当する履歴を選ぶと、このような総合評価を見ることができる

【図3】走行終了後【図2】の画面に戻り「走行履歴」をタップ。さらに該当する履歴を選ぶと、このような総合評価を見ることができる

【図4】ドライブレコーダー機能を使った場合、マップ上の「!」をタップすると約10秒の動画で運転を振り返ることができる

【図4】ドライブレコーダー機能を使った場合、マップ上の「!」をタップすると約10秒の動画で運転を振り返ることができる