ラグジュアリィとスポーティが融合したBMWのエントリーモデル
走りの良さと上質感を兼ね備えたプレミアムコンパクト、BMW1シリーズ。今回ご紹介するのは、BMWのエントリーモデルとなるこの1シリーズです。現行型の3シリーズが大型化したため、1シリーズを狙っているという人も多いのではないでしょうか?

エントリーモデルといっても、そこはBMWの車。走りは痛快で、インテリアの質感もチープさを感じることはありません。そしてこのクラスの車としては唯一FRを採用。前後の重量配分もほぼ50:50になっており、エントリーモデルといっても「駆けぬける歓び」に変わりはありません。
BMW 1シリーズ フロント|おいしい中古車 BMW 1シリーズ 走り(リア)|おいしい中古車
↑3シリーズと共通のシャーシが採用されていることもあり、FRレイアウトを採用した走りはBMWの駆けぬける歓びそのものであると言っても過言ではない(左右)
この1シリーズが登場したのは、2004年9月のこと。グレードは116i、118i、120iの3つ。通常BMWは3ケタの数字のウチ、最初の1文字目がボディカテゴリー(1シリーズなら1、3シリーズなら3)、残りの2ケタは排気量を表すことが多いのですが、1シリーズはちょっと勝手が違います。エンジンは1.6Lと2L(ともに直4)の2種類しかありません。

まぁ116iと120iはわかります。じゃあ118iって何だよ?ってことですが、これは排気量は120iと同じ2Lながら、最高出力や最大トルクが異なるエンジンが積まれているのです。120iに搭載されるエンジンは150ps/20.4kg-mなのに対し、118iは129ps/18.4kg-m。パワーやトルクが若干落ちたエンジンとなっています。

プレミアムコンパクト1シリーズが100万円台前半から!
ミッションは、グレードに関係なく6ATを搭載。残念ながら上記のベーシックグレードの中にはMTの設定がありません。ただ、どうしてもMTがいいという方は、2005年の10月に登場した130i Mスポーツを選ぶという手もあります。

こちらはシルキーシックスと謳われたBMWの直6エンジンを搭載するカッ飛びモデルで、排気量は3L、ミッションは6MTとなります。走らせればベーシックグレードを遥かに超える楽しさが待っているのですが、250万円からとまだまだ高いのがタマにキズ。それでも新車で買えば約500万円なので、十分安いと言えば安いのですが…。
BMW 1シリーズ インパネ|おいしい中古車 BMW 1シリーズ エンジン|おいしい中古車 BMW 1シリーズ 走り(フロント)|おいしい中古車
↑BMWらしいスポーティなインパネ(左) 可変バルブシステムのバルブトロニックが採用されているエンジン(中) グレードを問わず走りが楽しめる1シリーズ(右)
さて、話をベーシックグレードに戻しますが、こちらはもう100万円ちょっとで買える状況になっています。例えば2Lエンジン(しかも出力やトルクの高いほう)を搭載した120i、これの走行4.5万km、修復歴なしの物件が118万円で売られています。当時の新車価格は366.5万円なので、なんと1/3以下!

走りや質感の高い1シリーズのように、良い車が高いのは当たり前。でもそれは新車での話。中古車になれば、良い車だって安く買えることはあるんです。今回の1シリーズはまさにその代表格と言えるのではないでしょうか?

Text/金子剛士
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