不況の今こそ狙いたい高級車ベスト10≪後編≫ 【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
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2009/02/12
定期的なチェックが欠かせない中古車相場
10位から6位までの車は、安くなったとはいえ絶対的な金額が高めでした。というわけで5位から1位までは、絶対的な金額も安くなってきたものをピックアップしてみました。全般的に、趣味性が強いスポーツモデルが中古車相場では安く流通しているようです。需要と供給が中古車相場を形成している証です。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。中古車相場は常に変動していますから、気になる車は定期的なチェックも欠かせません!
第5位はM・ベンツSL(現行)。マイナーチェンジしても、いまだ現行型。メタルルーフを備え、なかにはガラスルーフのものも流通しています。オープンで走っても風の巻き込み量は最小限に抑えられていて、高級車と呼ぶにふさわしい造作を感じさせてくれます。昨今の不況のあおりで、中古車相場がグンと下がった感があります。魔法の絨毯と表現できる乗り心地、どんなコーナーもすいすい走れる足回り、そしてポルシェ911並みの加速力をもちます。300万円台なら買いです。
第4位はポルシェ911(旧型)。水冷エンジンを搭載した初の911。“911は空冷”というコアなファンが多かったためか、値落ちスピードは旧々型よりも速かったのが印象的です。しかし空冷から水冷への進化は、必要不可欠なことでした。味わいという点では空冷に軍配が上がるでしょうが、性能では水冷が勝ります。日産フェアレディZの新車予算で、後期型だって狙えます。動力性能では国産ターボ車に劣る面もありますが、ポルシェのアイコン的存在を手にできるんです。
第3位はマセラティ3200GT(絶版)。マセラティはイタリアを代表するスーパーカーの老舗です。もっと言ってしまえば、フェラーリと同列です。“壊れる”というイメージが先行しているからか、中古車相場はほかのスーパーカーに比べるとかなりの安値。特に3200GTは200万円台後半という物件もチラホラ見かけます。スーパーカーは乗用車ではありません。レースカーがメンテナンスを必要とするように、スーパーカーはメンテナンスが必要です。そう考えれば3200GTはバーゲンプライス。
第2位は日産シーマ(現行)。直接のライバルは、今はなきトヨタセルシオでした。威風堂々としたスタイルにパワフルな4.5LのV8エンジンを搭載しましたが、セルシオと比べると販売台数は低迷。車の良し悪しではなく、販売力の差が出たように思います。裏を返せばセルシオほど見かけることはなく、高級車らしい差別化を図りやすい一台と言えるでしょう。100万円もあれば狙える現行型の高級車って、シーマくらいでしょう。見逃されている車、と呼んでもいいかもしれません。
第1位はM・ベンツEクラス(現行)。近々フルモデルチェンジが噂されるEクラスですが、最近の値落ちぶりは注目です。ほどほどのサイズで、ほどほどの高級感があって、ほどほどの動力性能を発揮します。すべてが良い加減の一台です。人気が高い旧々型Eクラスのような重厚感はありませんが、若々しい躍動感がみなぎっています。200万円ほどから狙えますから、新車時価格の約3分の1。200万円台で味わえる車としてのコストパフォーマンスは、かなり高いでしょう。文句が出ない選択肢です。