※この記事はカーセンサー関東版8号2000年3月2日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/松下 宏 Photo/武田 忠廣)

高い静粛性をもつコンパクトカーだが、足回りはもう少し硬めにしてほしいところ

スズキ スイフト 走り|ニューモデル試乗 スズキ スイフト リアスタイル|ニューモデル試乗
↑ボディは軽自動車のプラットフォームをベースに小型車クラスのものを採用(左)デザイン的にはKeiのイメージだが、よりすっきりして普通乗用車に近い印象だ(右)
スズキの小型車スイフトは、軽自動車のプラットフォームをベースに小型車クラスのボディを採用し、当時、新開発の1.3Lエンジンを搭載したモデルだ。スイフトのプラットフォームはGMと共同開発した世界戦略車YGM-1のベースにもなったものだ。

スイフトの外観を見るとKeiを発展させたものであることがわかる。Keiに比べるとすっきりした感じになるが、乗用車から発展したSUVをイメージさせている。5ドアのボディは普通のハッチバック車に比べるとやや高く、ミニバンなどに比べると低い。

高めの車高を生かして乗降性に優れているのが特徴だが、運転席に座るとインテリア回りの雰囲気は軽自動車に近い。なぜならワゴンRと共通のパーツが多く使われいるためだ。

1.3Lエンジンは静粛性も高く、スムーズな吹け上がり

スズキ スイフト ラゲージ|ニューモデル試乗スズキ スイフト エンジン|ニューモデル試乗
↑リアシートを倒せばフルフラットの荷室ができる。スノボーやゴルフバッグもOK(左)1.3Lエンジンは、軽快な吹け上がりを見せ、静粛性もまずまずだ(右)
当時、新開発の1.3Lエンジンは可変バルブタイミング機構を備えており、スムーズな吹け上がりを見せる。低速ではもっとトルクが欲しい感じもあるが、1.3L車として考えると十分なものといえる。静粛性のレベルも高く、クラスではトップレベルの位置づけになろう。

足回りはやや柔らかめのチューニングで乗り心地はまずまずだが、高めの最低地上高が確保されていることなどと合わせ、コーナリング時のロールが大きめだ。もう少し硬めの足回りのほうが操縦の安心感は高まる。

主要諸元のグレード 1.3 SX
駆動方式 FF
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 3615×1600×1540
ホイールベース(mm) 2360
車両重量(kg) 920
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1328
最高出力[ps/rpm] 88ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 11.0kg-m/3400rpm
10・15モード燃費(km/L) 16.2
ガソリン種類/容量(L) 無鉛レギュラー/41
車両本体価格 133.0万円

コンセプト 4点
フィニッシュ 3点
前席居住性 3点
後席居住性 3点
内装の質感 3点
取り回し 4点
操作系の使い勝手 4点
ラゲージルーム 3点
パワー感 4点
トルク感 3点
加速性能 4点
乗り心地 4点
操縦安定性 3点
高速安定性 4点
しっかり感 3点
ブレーキ性能 3点
環境対策 4点
燃費 4点
ステータス 3点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 70/100