三菱 ピスタチオ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: 三菱の試乗レポート
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2008/05/30
※この記事はカーセンサー関東版11号2000年3月23日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■GDI エンジンの優れた特性を生かしたエコカー。動力性能は十分だ
↑ピスタチオは、小排気量のGDIエンジンを搭載し、アイドルストップ機能をもたせたモデル(左)ボディはミニカのものを使っている。シンプルでクリーンな印象のリアビューだ(右)
三菱が低燃費のエコカーとして発売したピスタチオは、軽量コンパクトボディに小排気量のGDIエンジンを搭載し、アイドルストップ機能をもたせたモデルだ。
ブレーキを踏んで車を停止させ、シフトレバーをニュートラルにしてクラッチペダルから足を離すとアイドリングがストップするという仕組みになっている。渋滞が多い日本では、停車時にエンジンを止めるだけでも燃費が大きく向上する。ピスタチオはそのポイントを生かした車なのである。もちろんそれ以前に、1100ccという排気量の小さいGDIエンジンそのものの燃費の良さと、ミニカをベースにした軽量コンパクトボディも燃費に好影響を与えているのだが、性能の良いGDIエンジンを使ったアイドルストップ機能がこの車の最大のポイントだ。
■MTミッションのみの低燃費車は日本で受け入れられるか
↑室内もミニカベースだが、木目調パネルを使ったりして高級感を演出している(左)1100ccという小排気量でもGDIを実現した。将来的に軽のGDIにつながるのか(右)
発進しようとしてクラッチペダルに足を乗せると、すぐにエンジンが始動して走り出すことが可能になる。その素早さは普通のエンジンに比べて始動性の優れたGDIエンジンによるところが大きい。ミニカベースの軽量コンパクトボディなので、1100ccのGDIエンジンでも動力性能については何の不満もないが、転がり抵抗を重視したタイヤの選択や足回りのチューニングなどは、決して“楽しい走り”を志向するものではない。やむを得ないのだろう。
また、ATミッションが主流の日本でMTミッションだけの低燃費車を作っても、どれだけ受け入れられるか疑問だ。低燃費技術はわかるが、日本では売りにくいのでは。公益法人や自治体向け50台の限定販売もやむを得ないのだろう。
主要諸元のグレード | 1.1 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 3440×1475×1510 |
ホイールベース(mm) | 2340 |
車両重量(kg) | 700 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1094 |
最高出力[ps/rpm] | 74ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 10.2kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 30.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/30 |
車両本体価格 | 95.9万円 |
コンセプト | 3点 |
フィニッシュ | 3点 |
前席居住性 | 3点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 4点 |
取り回し | 4点 |
操作系の使い勝手 | 3点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 4点 |
加速性能 | 4点 |
乗り心地 | 3点 |
操縦安定性 | 3点 |
高速安定性 | 3点 |
しっかり感 | 3点 |
ブレーキ性能 | 3点 |
環境対策 | 4点 |
燃費 | 5点 |
ステータス | 3点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 68/100 |
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