※この記事はカーセンサー関東版12号2000年3月30日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/石川 真禧照 Photo/黒田 明)

不満なしの柔らかい乗り心地。これ見よがしの図太いトルクが自慢

三菱 プラウディア 走り|ニューモデル試乗 三菱 プラウディア リアスタイル|ニューモデル試乗
↑やや柔らかめの乗り心地と、高いボディ剛性がもたらすイメージはアメリカ車的(左)トランクと後ろのドアは半自動式。半ドア状態から、自動的に閉まる機構付きだ(右)
2000年2月に発売が開始されたプラウディアとプラウディアのリムジンバージョン(全長285mm、全高10mm、ホイールベースが250mm長くなっている)であるディグニティは三菱の最高級車デボネアの後継車だ。昭和39年(1964年)にデビューして以来なんと2 回目(!! )のフルチェンジで車名も変わった。

エンジンはプラウディアのA /B仕様がV6 3.5L。ディグニティとプラウディアC仕様がV8 4.5Lエンジンを搭載している。駆動方式は両車ともFFだ。試乗したのはプラウディアC仕様で、V8 4.5Lエンジン搭載車。本当はリアシートのインプレッションから始めるべき車なのだろうが、ハンドルを握ってみる。

広い室内はフロント、リアともに座り心地は快適

三菱 プラウディア インテリア|ニューモデル試乗三菱 プラウディア エンジン|ニューモデル試乗
↑インパネの空調、オーディオスイッチ類は日本語表示になっていて、新鮮な感じ(左)新開発のV8 4.5Lエンジン。トルクの太さは期待どおりだが、音はやや大きめ(右)
搭載されるトランスミッションは5AT INVECS-IIスポーツモード付きのもの。このテの車で積極的にシフトをする人がいるのだろうか、と思わざるを得ないのだが…。実際に走行しているときもDレンジだけで必要十分だった。

V8エンジンは低回転域からのトルクもたっぷりで、車重2t近い車をグイグイと引っ張る。0→100km/hは7秒台というスポーツセダン並みの性能も記録した。もちろん、GDIエンジンならではのエコモード走行を示すグリーンランプもインパネ内に備わっており、エコドライブを心がけられる。

広い室内はフロント、リアともに座り心地は快適だ。車の上下動はやや大きいものの不快感はない。やや柔らかめの乗り心地と、高いボディの剛性感などがもたらす全体のイメージは、アメリカ車的と表現できよう。やはり運転する車ではなく、運転される車という印象が強い。
主要諸元のグレード C仕様
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 5050×1870×1475
ホイールベース(mm) 2830
車両重量(kg) 1990
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V8 DOHC
総排気量(cc) 4498
最高出力[ps/rpm] 280ps/5000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 42.0kg-m/4000rpm
10・15モード燃費(km/L) 8.2
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/80
車両本体価格 640.0万円
コンセプト 3点
フィニッシュ 5点
前席居住性 4点
後席居住性 5点
内装の質感 4点
取り回し 3点
操作系の使い勝手 3点
ラゲージルーム 3点
パワー感 4点
トルク感 4点
加速性能 4点
乗り心地 3点
操縦安定性 3点
高速安定性 3点
しっかり感 3点
ブレーキ性能 3点
環境対策 4点
燃費 3点
ステータス 4点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 72/100