マツダ ミレーニア 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: マツダの試乗レポート
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2009/02/23
※この記事はカーセンサー関東版33号(2000年9月7日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
中速トルクの不足も落ち着いたキャラクターのうち!?
↑強化された足回りに対し、エンジンは2.5Lでもやや中速トルクが不足気味(左)クリーンなまとまりを見せるリアビュー。コンビランプも変更されている(右)
昨今しばしば敢行される“ビッグマイナーチェンジ”を行ったのはミレーニア。フェンダー、ボンネットやヘッドライトなど車体前半分のボディパーツを一新し、フロントマスクにマツダの顔である五角形を導入。またスタイリングだけでなく、17インチタイヤ仕様のスポーツパッケージを追加するなど、ハンドリングをメインに、走りの部分にも手を加えてきた。
その走りでの注目ポイントは、直進付近でのステリングフィールがしっかりしたこと。またボディ剛性アップの結果、ロールの出方も巧みにコントロールされてリニアになり、ひょこひょこした動きがなくなって、走りは格段に安定した。
またベーシックグレードでもホイールは16インチであり、その大径化によって容量の大きなブレーキが装着されている。こういう見えにくい部分での強化がしっかり行われていることは高く評価したい。
外装や足のレベルと比べるとちょっと愛想が乏しいインテリア
↑おとなしめのインパネだが、今回は室内の小物入れが増え、利便性は増した(左)V6ユニットの吹け上がりは良好。中速域のトルクがもっとあれば、さらに……(右)
ただV6の2種類のエンジン、2L、2.5Lには変更はなく、この強化された足に対しては、2.5Lであってもやや中速トルクが不足気味。中速域でのレスポンスがもっとあれば、ぐっとスポーティなフィールが増すと思えるが、とはいえ、それでは“フラッグシップカー”としての落ち着いたキャラクターとは合わなくなってしまうかもしれない。室内ではヘッドルームにたっぷり余裕があり、少なくとも前席では、セダンながらも窮屈感は全くない。
しかし、イメージアップされた外装としっかりした足のレベルと比べると、インテリアにはちょっと愛想が乏しい感じはある。とはいえ、これもオトナの車としての静かな主張と見るべきなのだが。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 25Mスポーツパッケージ |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4870×1770×1395 |
ホイールベース(mm) | 2745 |
車両重量(kg) | 1480 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2496 |
最高出力[ps/rpm] | 200ps/5400rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 22.8kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.7 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/68 |
車両本体価格 | 275.5万円 |
家村浩明の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 84/100 |
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