マツダ ロードスター 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: マツダの試乗レポート
タグ: ロードスター
2009/02/20
※この記事はカーセンサー関東版33号(2000年9月7日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
史上最善のロードスターだ!操る楽しさを存分に味わえる
↑16インチタイヤを採用しながらも、従来の15インチを上回る乗り心地を確保(左)テールレンズは中身を変更して、より個性を持たせたものにしている(右)
マイナーチェンジで新たに生まれ変わったロードスターは、「史上最善のロードスター」ともいえる仕上がりをもっていた。その走りは、よりフレンドリーとなり、もはや一体感というより車と一体と言ってもよいほどの感覚があるのだ。
今回の目玉といえる、性能アップが施された1.8Lエンジンは、数値の向上以上にフィーリングのアップが感じられる。いまだ高回転域では苦しい感じがあるが、それでも以前からすれば遙かによく吹け上がり、パワー感もかなり増している。
しかし、感動的なのはシャーシの熟成だ。走りを重視したモデルのRSは、16インチタイヤを採用したにもかかわらず、乗り心地は15インチと同等かやや上。車の動きにも滑らかさとしなやかさが増し、安定感が高まった。しかも、安定しすぎているわけではなく、安定感を確保したうえで、操る楽しさも味わえるのだ。
さらなる進化を遂げた“人馬一体”のコンセプト
↑ホワイトメーターにメッキリングが与えられたほか、コンソール部分も変更(左)可変バルブタイミング機構(S-VT)の採用によりパワーが向上(右)
ステアリングやスロットル操作で自在に姿勢を変化させられるのはもちろん、今回はEBD(電子制御制動力分配システム)などを採用し、安定感とコントロール性を向上させた。ブレーキの踏み方一つで、どんな姿勢にするかを決められるほど操縦性が高い。高速コーナーでの安心感も増した。また、テールが流れても時間的な猶予があるため楽しく操れる。車の挙動の情報が今まで以上に明確で、操作に対する反応が細かなところまでつかみやすくなった。そのため、走りのあらゆる面に対話するような感覚さえ感じられる。
ロードスターが目指している、走りにおいて操る楽しさや、“人馬一体”といったコンセプトは、またもや進化を遂げた。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | RS-II |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 3955×1680×1235 |
ホイールベース(mm) | 2265 |
車両重量(kg) | 1070 |
乗車定員(人) | 2 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1839 |
最高出力[ps/rpm] | 160ps/7000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 17.3kg-m/5500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 13.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/48 |
車両本体価格 | 248.5万円 |
河口まなぶの責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | ー点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 76/95 |
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