ホンダ アコードハイブリッド (松本英雄)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2013/06/21

ボディサイズは従来モデル(Type-s)比で全長が185mm、全高が25mm拡大。ホイールベースも70mm延長
目に見えない技術のレベルはアッパーミディアムクラス
圧倒的な低燃費と高い走行性能を両立
乗り心地や長距離ドライブでの快適性を求めるのなら車格としてミディアムクラス以上が必要だ。しかし、現在のニーズではそれだけでは受け入れられない。その課題に対するホンダの回答がアコードハイブリッドだ。現行型のトヨタ カムリが直接のライバルと見て良いだろう。
内外装の質感はカムリに比べて落ちる。従来のアッパーミディアムサルーンの落ち着きや高級感は薄く、シンプルかつクリーンな印象だ。開発者いわく、新型の注目点は、圧倒的な低燃費、静粛性、伸びやかな加速、力強いレスポンスにある。乗って勝負するモデルということだ。
目に見えない技術の質が極めて高い
走り出しはEVモードだが、アクセルのレスポンスに違和感はなくコントロールしやすい。ステアリングも正確でトレース性も良好だ。アクセルをグッと踏み込んで専用設計された2Lのエンジンに火を入れる。連続的な変速なのでエンジン音のメリハリは希薄だが、音自体はホンダらしくスポーティ。短いストレートで一気に100km/hまで加速する。スムーズで速い。エンジンとモーターを巧みに切り替え共存させる技術の成熟度は高い。
電動ブレーキサーボシステムも注目の技術だが、制動力の急激な立ち上がりがなく、ハイブリッドにありがちなコントロール性の乏しい感触とは大違いだ。上品に安心感のある制動力を生み出しながら、電気を回生してバッテリーに送り込む。この辺りはアッパーミディアムクラスの雰囲気が漂う。
静粛性も高く、モーターを細かく制御している音が聞こえてくるほどだ。フロントサスペンンションはシンプル&コンパクトなマクファーソンストラットに変更しているが、細かな凹凸もしっとり反応して受け止め、ほど良く抑えている。
目に見える質感では従来のアッパーミディアムクラスと方向性が異なるが、目に見えない技術の質は極めて高いモデルだ。
SPECIFICATIONS
グレード | LX | EX |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | e-CVT | |
全長×全幅×全高(mm) | 4915×1850×1465 | |
ホイールベース(mm) | 2775 | |
車両重量(kg) | 1620 | 1630 |
乗車定員(人) | 5 | |
エンジン種類 | 直列4DOHC+モーター | |
総排気量(cc) | 1993 | |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 105(143)/6200+124(169)/3857-8000 | |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 165(16.8)/3500-6000 +307(31.3)/0-3857 | |
JC08モード燃費(km/L) | 30.0 | |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/60 | |
車両本体価格(万円) | 365.0 | 390.0 |
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