日産 キューブ 【フルモデルチェンジ】
2009/01/23
全てにおいて数段レベルアップ
自分だけのライフスタイルを創造できるGEAR
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
3代目は日米欧に展開するグローバルモデルとして開発
キュービックフォルム、という言葉が定着するほど、独自のデザインアドバンテージを誇っていたキューブ。3代目は日米欧で販売するグローバルモデルとして開発された点も注目ポイント。パワートレインは1.5L+CVTの1本で勝負、FFとモーターアシストによるe-4WD(電気式4WD)をラインナップする。ボディサイズも5ナンバー枠(全幅)に抑えたのはエライ。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
しっかりとした足つき感。欧州車的なしなやかさも魅力
このクラスの国産車は発進直後から力強さを演出する傾向にあるが、キューブはそれほど過剰ではなく、スピードの上昇とパワーの出方のマッチングがいい。また路面からの当たりはソフトながらシンがあり、コーナリング時には想像できないほど安定感がある。傾向としては欧州車的な走り味に近く、ちょっと感動的。外観以上に中身は大きく進化しているのだ。SPACE室内空間の広さや演出を解説
一番お金がかかっている?シートはさらにゴージャス
新型ムラーノの高級感も素晴らしかったけど、シートにお金をしっかりかけている点はキューブの方がパイオニア。各シートのクッション部の厚みを増したり、バネ構造を変えたことによる快適性向上は誰でもわかる進化のポイント。内装色のセンスもいい。個人的にはリアシートの背もたれが長くなった点に注目。座り心地は本当に「キモチイイ~」ですよ。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
“マイルーム”度はさらにアップ。ライフスタイル創造GEARです
日産がこのクルマの発表時に進化ではなく「深化」という言葉を使っていた点に納得。デザイン、質感、そして走りも全てにおいて数段レベルアップしている。キューブのコアユーザーは若年層というが、老若男女を問わず受け入れられる高い仕上がりは自分だけのライフスタイルを創造できるGEAR(道具)としても納得のデキ。カラーセンスも抜群ですね。SPECIFICATIONS
グレード | 15G |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 3890×1695×1680 |
ホイールベース(mm) | 2530 |
車両重量(kg) | 1210 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1498 |
最高出力 | 80kW(109ps)/6000rpm |
最大トルク | 148N・m(15.1kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 191.1万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
全グレードオーディオレス(スピーカーは標準装備)なので星2つ。オススメはiPodの操作が抜群にしやすいメーカーオプションのモニター付きオーディオ。リアカメラ付きで7万8750円はお買い得。
SAFETY(安全性)
星は2つだか、全席分の3点式シートベルト&ヘッドレストの標準装備化と、日産のコンパクトカー初となるVDC(横滑り防止装置)をFF車にオプション設定したのは一歩前進、高く評価できる。
ECO(環境性能)
平成17年基準排出ガスは75%と星4つを達成。平成22年度燃費基準はFF全車と一部のe-4WD車が+20%を達成している。環境対策については早く着手している日産だけに、今後のレベルアップにも期待。
MILEAGE(燃費)
FF車の10・15モード燃費は19.6km/L。より実走に近く、今後は多くなるJC08モードでも17.4km/Lとなる(試乗車の15Gは16.6km/L)。停車時にCVTとエンジンを切り離す機構を採用し、実用燃費も向上させる。
VALUE(バリュー)
何よりもオンリーワンの存在であることが高い価値を生む。あとはユーザーがどのボディカラーと内装、そしてグレードを選択するかで、自分のライフスタイルを豊かにしてくれるかが決まるだろう。
総合評価
15

日産 キューブ 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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