インフィニティ Q30はぜひとも日本に導入してほしい1台だ
2015/12/13

インフィニティ初のコンパクト「Q30」に試乗
今回ポルトガルで試乗したインフィニティ Q30は、ヨーロッパで発売されたばかりの同ブランド初となるコンパクトカーだ。インフィニティはコンパクトに分類するが、エンジンの大きさや車体のサイズからすると、VW ゴルフに代表されるCセグメントに属する。
インフィニティは言わずと知れた日産のプレミアムブランド。Q30はインフィニティが2010年から提携しているダイムラーのメルセデス・ベンツ GLAをベースに開発された。GLA250 4マチックと共通のエンジン、トランスミッションを搭載するだけでなく、基本骨格も共有している。
デザインは、エクステリア、インテリアともにインフィニティのオリジナル。アーク(弓形)を取り入れるのが、インフィニティデザインのお約束だが、Q30にもフロントグリルやCピラーに取り入れられている。外観は全体的に彫りが深く彫刻的なデザインで、初めて現物を見た瞬間に相当のイケメンだと感じたが、いかがだろうか?
複数のモデルを試したが、2リッター直4のガソリンターボエンジンと7速デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載したQ30スポーツが印象に残った。GLA250 4マチック同様4WDのため、Q30スポーツの車重は1545kgと結構重いが、最高出力211ps、最大トルク350n・mのパワーを発揮し、高速道路でも山道でも支障なく走らせることができた。当然GLAとよく似た印象だが、体感的には若干Q30の方が静粛性は高いように思えた。
Q30の中でも、スポーツは19インチの大径タイヤと専用の引き締められたサスペンションを採用するため、ごく低速域、例えば石畳の道路を中途半端な渋滞でノロノロ走るような場合には、車体の上下動が大きく、身体を揺すられる。速度域が上がるに連れてビシッと安定する。
日本の路上でもそのイケメンぶりを存分に発揮すると思われるQ30。実質的に日産(インフィニティ)とメルセデス・ベンツのダブルネームなので、人気が出る要素は十分だろう。日本での発売は未定で、現在検討中とのこと。スカイライン同様、国内販売するとすれば日産 Q30となるのだろうが、その場合、車に付くバッジはNISSANか、それともINFINITIか(スカイラインは日産ブランドだが、インフィニティバッジが付いている)。その前に販売するのか否か……。いろいろ気になる1台だが、ぜひ発売してほしい。





【SPECIFICATIONS】
■グレード:Q30 スポーツ ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1991cc
■最高出力:211/5500[ps/rpm]
■最大トルク:350/1200-4000[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT
■全長×全幅×全高:4425×1805×1475(mm) ■ホイールベース:2700mm
■車両重量:1545kg
■車両本体価格:-
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