トヨタ レクサスLS600h/600hL 【追加モデル】
カテゴリー: レクサスの試乗レポート
2007/06/20
LS460ですら比較にならないほど“超”滑らかな加速
◆テスト車両:
LS600h バージョンS Iパッケージ1110万円
LS600hL 後席セパレートシートパッケージ1510万円
■主要諸元:LS600hL 後席セパレートシートパッケージ
●駆動方式:AWD
●トランスミッション:CVT
●全長5150×全幅1875×全高1475mm
●ホイールベース:3090mm
●車両重量:2380kg
●乗車定員:4人
●エンジン種類:V8DOHC+モーター
●総排気量:4968cc
●最高出力:290kW(394ps)/6400rpm
●最大トルク:520N・m(53.0kg-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:84L
●10・15モード燃費:12.2km/L
●タイヤサイズ:235/50R18
◆コンセプト
レクサスブランド、真のフラッグシップモデル
日本におけるレクサスブランド展開の、真のフラッグシップというべきモデル。人気を博しているLS460の単なるハイブリッドモデルではない。エンジンはほぼ一新、GS450hと同方式だが新たなハイブリッドシステムを備え、4WD化まで果たした。その結果、フロントシャーシはごっそり刷新という異様なまでの力の入りようである。600という数字には、欧州トップブランドの6L級V12エンジン搭載モデルと勝負するという意気込みが表れており、実際、5LV8+モーターのシステム出力はBMW760iあたりと同等になっている。
また、600h導入を機に、日本仕様にもロングボディが用意された。最上級の後席完全2座4人乗りロングボディでオーバー1500万円。国産高級車の新境地である。
◆室内&荷室空間
内装の見映えには疑問もあるが、快適性は最高
標準ボディに関する限り、メーターパネル内の様子やEVボタンといった細かな点を除けば、LS460とほとんど同じインテリアである。高級サルーンの証というべきフルレザー仕様が用意されたが、革の質感にこだわり、縫製に手間をかけた割には、見映えはイマイチ。フルレザー仕様を念頭に置いたコックピットデザインになっていないからだろう。特にダッシュボードセンターのごちゃごちゃしたデザインはいただけない。
注目はロングの完全2座シートだが、広さ、長さ、機能、すべてにわたってクラス随一と言っていい。オットマンに足を投げ出し、松下製のマッサージを受けながらのロングドライブ。さしもの欧州ブランドでも、このクラスにここまで充実した後部座席の用意はない。
◆ドライブフィール
バージョンSだけはスポーティな味つけ
無音で走り始めること自体、460とは全く違うが、それ以外にも圧倒的に重いハンドルフィールなど、走りのテイストはかなり異なる。
加速体勢に入っても、静粛性はすさまじい。静かすぎて風切り音が必要以上に聞こえるほど。つんのめるような加速Gがなく、周囲の空気を切るシャーという音だけが聞こえて、とんでもない速度まで一瞬で到達。まるで新幹線だ。
ロングとショートでも乗り味が微妙に異なる。特にショートの19インチ・アクティブスタビライザー付きは、はっきりとスポーティな味つけ。対して、ロングは重厚感があって幾分まったりとする。500kmを一気に走ってみたが、疲労感はおろか運転してきたぞ感さえないのには、驚かされた。総合燃費は9km/L前後であった。
◆こんな人にオススメ
車の運転なんて面倒だ、でも高級車が欲しい、という人。とにかく後席で寛ぎたいというショーファードリブン派に。巨体が無音で動く不気味さを楽しみたいオーナードリブン派に。一度はでっかいセダンに乗ってみたかったけどガイシャはちょっとという国産派のお金持ちに。ただし、ゴルフバッグは2個しか積めませんので。
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(Tester/西川淳 Photo/篠原晃一)
◆テスト車両:
LS600h バージョンS Iパッケージ1110万円
LS600hL 後席セパレートシートパッケージ1510万円
■主要諸元:LS600hL 後席セパレートシートパッケージ
●駆動方式:AWD
●トランスミッション:CVT
●全長5150×全幅1875×全高1475mm
●ホイールベース:3090mm
●車両重量:2380kg
●乗車定員:4人
●エンジン種類:V8DOHC+モーター
●総排気量:4968cc
●最高出力:290kW(394ps)/6400rpm
●最大トルク:520N・m(53.0kg-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:84L
●10・15モード燃費:12.2km/L
●タイヤサイズ:235/50R18
◆コンセプト
レクサスブランド、真のフラッグシップモデル
日本におけるレクサスブランド展開の、真のフラッグシップというべきモデル。人気を博しているLS460の単なるハイブリッドモデルではない。エンジンはほぼ一新、GS450hと同方式だが新たなハイブリッドシステムを備え、4WD化まで果たした。その結果、フロントシャーシはごっそり刷新という異様なまでの力の入りようである。600という数字には、欧州トップブランドの6L級V12エンジン搭載モデルと勝負するという意気込みが表れており、実際、5LV8+モーターのシステム出力はBMW760iあたりと同等になっている。
また、600h導入を機に、日本仕様にもロングボディが用意された。最上級の後席完全2座4人乗りロングボディでオーバー1500万円。国産高級車の新境地である。
◆室内&荷室空間
内装の見映えには疑問もあるが、快適性は最高
標準ボディに関する限り、メーターパネル内の様子やEVボタンといった細かな点を除けば、LS460とほとんど同じインテリアである。高級サルーンの証というべきフルレザー仕様が用意されたが、革の質感にこだわり、縫製に手間をかけた割には、見映えはイマイチ。フルレザー仕様を念頭に置いたコックピットデザインになっていないからだろう。特にダッシュボードセンターのごちゃごちゃしたデザインはいただけない。
注目はロングの完全2座シートだが、広さ、長さ、機能、すべてにわたってクラス随一と言っていい。オットマンに足を投げ出し、松下製のマッサージを受けながらのロングドライブ。さしもの欧州ブランドでも、このクラスにここまで充実した後部座席の用意はない。
◆ドライブフィール
バージョンSだけはスポーティな味つけ
無音で走り始めること自体、460とは全く違うが、それ以外にも圧倒的に重いハンドルフィールなど、走りのテイストはかなり異なる。
加速体勢に入っても、静粛性はすさまじい。静かすぎて風切り音が必要以上に聞こえるほど。つんのめるような加速Gがなく、周囲の空気を切るシャーという音だけが聞こえて、とんでもない速度まで一瞬で到達。まるで新幹線だ。
ロングとショートでも乗り味が微妙に異なる。特にショートの19インチ・アクティブスタビライザー付きは、はっきりとスポーティな味つけ。対して、ロングは重厚感があって幾分まったりとする。500kmを一気に走ってみたが、疲労感はおろか運転してきたぞ感さえないのには、驚かされた。総合燃費は9km/L前後であった。
◆こんな人にオススメ
車の運転なんて面倒だ、でも高級車が欲しい、という人。とにかく後席で寛ぎたいというショーファードリブン派に。巨体が無音で動く不気味さを楽しみたいオーナードリブン派に。一度はでっかいセダンに乗ってみたかったけどガイシャはちょっとという国産派のお金持ちに。ただし、ゴルフバッグは2個しか積めませんので。
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