90%が新設計! おなじみテレインレスポンスも搭載

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室内はエントリーモデルとは思えないほど豪華なもの。8インチタッチスクリーンをセンターコンソールに備えるほか、シフトセレクターはジャガーにも採用されるロータリー式を装備。さらに路面状況に合わせて4つのモード選択ができるテレインレスポンスも備わる
2008年のデトロイトショーで初披露されたLRXコンセプトの市販版であるイヴォークは、レンジローバー最小のモデルである。3/5ドアを設定するボディは全長4355×全幅1965×全高1605mmというサイズ。フリーランダー2の基本骨格をベースとしつつ、全体の90%以上が新設計とされる。

最高出力240psを発生する2Lの直列4気筒直噴ターボエンジンには6速ATが組み合わされ、駆動力は通常時はほぼ前輪に。そして必要な時には後輪にも伝達される4WDとなる。路面状況に応じて最適な走行モードを選択できる、お馴染みのテレインレスポンスも搭載される。

12色のボディ色、3色のルーフ、14種類の内装等々、豊富な選択肢が用意されて好みの一台を作り出すことができるのも魅力。日本導入は来春の予定である。
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試乗車は240psを発揮する上級仕様の2L直4ターボ。欧州では2.2Lの直4ターボディーゼルがメインになるとのこと。ボディは3/5ドアの2タイプ。全長+15mm延長したダイナミックモデルも設定される。こちらは日本導入車の詳細は今のところ未定

スタイリング、走りは期待値以上!

まず驚くのがデザイン。まさか、ここまでLRXに忠実に市販化されるなんて思わなかった。躍動的で若々しく、けれど品のあるスタイリングは存在感が際立っている。走りっぷりも期待以上だ。ステアリングの手応えはかつてないほどダイレクトで、ワインディングロードでも背の高さを忘れて楽しめる。

一方で、減衰力可変ダンパーのマグネライド付きは、レンジローバーヴォーグのようなしなやかな乗り心地まで味わわせてくれるのだ。しかもイヴォーク、それでいてオフロード走行だって全然イケてしまうのだから恐れ入る。ここはブランドの柱。絶対譲れない部分なのである。

ショーで見て一目惚れしたこのイヴォーク。実車に見て乗って更に惚れた。おまけに価格は400万円台後半からというのだから、日本でも人気を呼ぶのは間違いない!

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード クーペSi4
全長×全幅×全高(mm) 4355×1965×1605
車両重量(kg) 1670
エンジン種類 直列4気筒DOHC+ ターボ
総排気量(cc) 1999
最高出力[ps/rpm] 240/5250~6500
最大トルク[Nm/rpm] 340/2900~4500
Tester/島下泰久 Photo/ジャガー・ランドローバー・ジャパン